滋賀県のびわこ文化公園には、美術館や図書館などの文化施設だけでなく、子どもたちが屋外でおもいっきり体を動かして遊べる広場もあります。2021年には新しい遊具も登場し、ますます楽しくなりました。

近江びわ子
近江びわ子

新しい遊具が気になります!

ほかにも芸術的な庭園や散策路、生き物を観察できるビオトープ、歴史を感じられる遺跡など注目したい場所がいっぱいです。遊ぶついでに勉強もできるびわこ文化公園の屋外施設を紹介します。

滋賀びわこ文化公園の屋外でおもいっきり遊ぼう!

子どもたちにとってのびわこ文化公園の魅力は、屋外の広場ではないでしょうか?普段の公園遊びも楽しいですが、もっと広くて安全な原っぱでおもいっきり駆け回って遊ぶのは格別です。まずは子どもたちが体を動かして楽しめる場所について紹介します。

子どもたちの遊び場

  • わんぱく原っぱ
  • 多目的広場

その1:わんぱく原っぱ

2021年4月に原っぱの一角に大型遊具が設置されました。遊具の対象年齢は、6歳から12歳のものと3歳から12歳のものがあります。遊具の周りはかなり広い原っぱになっていて、走り回ったり、フリスビーをしたりと存分に体を動かせます。

遊具の近くにはおむつ替えもできるトイレが設置されています。原っぱの隣にはカフェボロンタもあるので、おなかが空いたらテイクアウトするのもいいですね。公園管理事務所のエントランスではボールやバドミントンの貸出なども行っています。

近江びわ子
近江びわ子

公園管理事務所は午前8時30分から午後5時まで開いています。12月29日から1月3日はお休みです。

対象年齢6歳から12歳の遊具

6歳から12歳が対象年齢となる遊具は2つあります。1つ目は4連ザイルクライミングという登山用ロープを張りめぐらせたジャングルジム。一番高い部分は、なんと高さが5メートルもあります。2つ目はジャングルジムと同じくザイルを利用したザイルトランポリンネットです。ピンと張った登山用ロープがトランポリンのスプリングの役目を果たしています。

対象年齢3歳から12歳の遊具

こちらは小さい子どもが安全に遊べるような遊具が設置されています。またがったり、ゆらゆらゆらしたり、くるくる回ったりと子どもたちの好奇心を刺激するものばかり。他にもぐるぐると渦を巻いたような形のうんていや階段のない両側が滑り口になっている変わった形のすべり台があります。

百聞は一見にしかず!これらの遊具を紹介する動画があるのでご覧ください。

どの遊具も楽しそうです!

滋賀太郎
滋賀太郎

その2:多目的広場

多目的広場は休憩したり、飲食をしたり、家族で遊んだりできる場所です。小川が流れているので、水生生物の観察もできます。他にもグラウンドゴルフ場として、主に中高年の方が利用しています。

▼滋賀県のファミリー向け公園の記事はこちら!

びわこ文化公園は屋内施設も充実しています!別記事にまとめていますので、そちらも併せてご覧下さいね!

滋賀びわこ文化公園は体験型学習もできる!

公園内には歴史遺跡やビオトープなどもあります。遺跡を実際に見たり、ビオトープで生き物観察をしたりできるんです。

屋外で学習できる場所

  • 瀬田丘陵生産遺跡群 源内峠遺跡
  • ビオトープ

その1:瀬田丘陵生産遺跡群 源内峠遺跡

源内峠遺跡は7世紀後半の製鉄施設の遺跡です。地元の有志で組織する「源内峠遺跡復元委員会」が、展示用に復元した製鉄炉を設置しました。炉の構造などがわかりやすいように工夫してあります。

1970年ごろ、地元の小学生が見つけた鉄滓(てっさい:溶鉱炉を使って鉄を精製するときに出る鉄以外の不純物)がきっかけで、発掘が行われました。この一帯は瀬田丘陵生産遺跡群として国の史跡名勝天然記念物に登録されています。(文化庁サイト参照)

このような製鉄遺跡は県内に60カ所以上もあるそうです。古代近江は畿内一の鉄鉱石の産地だったそうで、製鉄が盛んに行われていました。「近江を制するものは天下を制す」という言葉があるくらい、古代近江は国を統べるためにとても重要な土地だったんです。

その2:ビオトープ

わんぱく原っぱの奥にあるビオトープでは、さまざまな生き物や水性植物を観察できます。うっそうとした雰囲気ではありますが、しっかり管理されたステキな場所です。

作庭家・伊藤邦衛がデザインした滋賀びわこ文化公園の3つの場所

園内にある夕照の庭、六角広場、彫刻の路はいずれも作庭家・伊藤邦衛さんがデザインしています。どれもびわこ文化公園の見どころです。

作庭家・伊藤邦衛さんデザインの3つの場所

  • 夕照の庭(日本庭園)
  • 六角広場(西洋風広場)
  • 彫刻の路

その1:夕照の庭(日本庭園)

夕照の庭は中央にある池の周りを散策しながら、庭を鑑賞できるように設計されています。池に小橋や浮島、飛び石などを配し、名前の由来となった「瀬田夕照(せたのせきしょう)」を模しているそうです。いろいろな角度から景色を楽しめるこのような作りを池泉回遊式庭園といいます。

水辺にはサツキや県の木であるモミジが植えられており、それぞれ初夏と秋に彩りを添えています。また、高台には枝垂桜があり、見頃は3月下旬から4月にかけてです。

ちなみに「瀬田夕照」とは近江を代表する8つの名勝のひとつです。他には、

  • 比良暮雪(ひらのぼせつ)
  • 堅田落雁(かたたのらくがん)
  • 矢橋帰帆(やばせのきはん)
  • 粟津晴嵐 (あわづのせいらん)
  • 唐崎夜雨(からさきのやう)
  • 三井晩鐘(みいのばんしょう)
  • 石山秋月(いしやまのしゅうげつ)

があります。

近江びわ子
近江びわ子

池には鯉もいるそうですね。

鯉の餌の自動販売機が置いてあるという情報もあります!

フナウンサー
フナウンサー

その2:六角広場(西洋風広場)

六角広場は、白い大理石が六角形に敷き詰められている西洋風広場。5月末から6月始めが見ごろのサツキツツジの名所です。広場の方を臨むようにベンチもあります。

その3:彫刻の路

彫刻の路には山口牧生さんの「夏至の日のランドマーク」という黒御影石で作られた高さ5メートルの石柱があります。夏至の日の正午前に石柱の影が消えるように作られています。実は、東京都八王子市の内裏谷戸公園に同じ作者の「夏至の日のLand-Mark」という白御影石で作られた高さ2メートルの石柱が設置されているんですよ。

滋賀びわこ文化公園を散策しよう

広い園内に配置されたそれぞれの施設をつなぐ小路を散策するのも楽しみの1つです。木や花を観察しながら楽しく散策できます。園内の瀬田の町並みが見下ろせる場所や大きなけやきの木も紹介します。

公園内を散策

  • すずかけの道
  • こども広場
  • 催し物広場

その1:すずかけの道

すずかけの道は北駐車場から公園管理事務所に続いています。道の両脇にあるのはすずかけの木(プラタナス)とサザンカの木。サザンカの花のさく秋にはサザンカのいい香りが漂います。このすずかけの道を通り、園内に延びる道を散策するのもオススメです。

その2:こども広場

以前は遊具が設置されていて子どもたちの遊び場だったこども広場。遊具は老朽化のため撤去され、子どもたちの歓声はわんぱく原っぱに移りました。

静かな空間となったこども広場ですが、高台にあるため見晴らしがとてもいいんです。瀬田の街や琵琶湖をゆっくりと眺めるのもいいかもしれません。

その3:催し物広場

公園管理事務所の前にある催し物広場では、フリーマーケットやみどりの日のイベント、キッチンカーイベントなどさまざまなイベントが行われます。シンボルツリーのけやきの木が目印の芝生広場です。

滋賀びわこ文化公園の場所は?

名神高速道路の瀬田西インターチェンジの近くにあるびわこ文化公園。滋賀県立東大津高等学校や龍谷大学瀬田学舎、滋賀医科大学など教育施設に囲まれており、広さは約43ヘクタールもあるんです。

所在地

〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町 1740-1
TEL:077-543-5831(午前8時30分〜午後5時)
FAX:077-547-4666

引用元:びわこ文化公園

駐車場

北駐車場、東駐車場、西駐車場と3つの駐車場があり、それぞれ80台、142台、122台の車を収容できます。西駐車場には5台分の身体障害者用駐車場と、6台のバス用駐車場もあります。大型イベントが開催されるときには72台分の臨時駐車場が開放されるそうです。

近江びわ子
近江びわ子

駐車場が無料というのも嬉しいですね!

まとめ

今回はびわこ文化公園の魅力を紹介しました。芸術に触れたり、知識をえたり、自然や歴史を感じたり、遊べたりと本当にステキな場所です。

  • 歴史を感じられる源内峠遺跡
  • 体を動かして楽しめるわんぱく原っぱや多目的広場
  • 作庭家の伊藤邦衛さんがデザインした夕照の庭や六角広場、彫刻の路
  • 琵琶湖や瀬田の街を眺められるこども広場
  • イベントが開催される催し物広場
  • 生き物の観察にもってこいのビオトープ
  • 園内を散策できるすずかけの道をはじめとする園内の道

園内ではいろいろなイベントも開催されているので、行くたびに違う体験もできます。車で来園できるのも嬉しいですよね。特に、荷物が多くなりがちな小さな子どもを連れてのおでかけには、もってこいの場所ではないでしょうか。

ちょっと遊びに行くのもよし、じっくり楽しむのもよし、グルメを楽しむのもよし、それぞれの楽しみを見つけにでかけてみませんか?