滋賀の中で広大な面積を持つ琵琶湖。湖にはたくさんの生物がすんでいますね!
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「ホンモロコ」という生き物がいると聞きました。どのような生物なのでしょう?
湖の生態系についての話ならボクの出番ですね! 琵琶湖の生き物を知れば、滋賀がもっと好きになりますよ!
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この記事では、琵琶湖に生息する生き物「ホンモロコ」について、サクッと読みやすくまとめて紹介いたします。ぜひ最後までご覧くださいね!
琵琶湖のホンモロコとは?

ホンモロコ(本もろこ)は琵琶湖の固有種で、コイ科の淡水魚です。
釣りの対象としても人気があり、滋賀では昔から親しまれてきた食材でもあります。以前までは年間約200から400トンほどの漁獲量がありましたが、30年ほど前から漁獲量は減っています。
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「たいへん美味!」とされ、日本に生息するコイ科の中でもトップクラスの味だとも。
姿
全体的に白っぽい色をしています。すっきりとした細いシルエットで、口元に1対の口ひげを持つのが見分けのポイント。稚魚から成長後、約半年で10cmほどの大きさになります。
生態
- 春頃に産卵する(湖岸の柳の根や、水草など)
- 稚魚の頃は沿岸部に生息する
- 体が大きくなった冬頃には、沖合に移動して深いところで群れをつくって泳ぐようになる
湖にすむ淡水魚です。元々は琵琶湖の固有種ですが、奥多摩湖(東京都)など県外の湖にも移植されており、そちらでも親しまれています。
釣り・漁業のスタイル
- 岸辺に集まって来る春頃:湖岸で釣り竿
- 春~早春:沖曳網
- 春~秋にかけて:刺網
ホンモロコは釣り竿・網を使った漁、どちらでも漁獲されます。群れで生息しているため、ポイントが分かれば初心者でも比較的釣りやすい魚です。
数が減っている?
平成7年ごろを境に、漁獲量は減ってしまっています。
減少の理由は「外来魚の影響」「琵琶湖の水位」といわれ、現在では稚魚を人の手で放流するなどの回復措置も取られています。
また、関東の埼玉県では養殖化にも成功。水田を利用した技術で、食用のホンモロコが生産されるようにもなりました。
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実際にホンモロコが見られる場所は?

ホンモロコは水族館などで、実際に生きて泳いでいる姿を見られます! 滋賀では下記のような水族館・博物館で飼育されています。
- 小さな水族館びわこベース【大津市】
- 琵琶湖博物館【草津市】
- えきまちテラス長浜 小さなびわ湖水族館・オサカナラボ【長浜市】
など
▽ びわこベース公式SNSの投稿より。深層でくらすホンモロコも、水族館なら間近でじっくり見られます♪
▽ 琵琶湖博物館の公式YouTube「びわこのちからチャンネル」では、動画でも紹介されています。
▽ おすすめ関連記事|滋賀の水族館はこちらの記事でくわしく紹介しています!
ホンモロコを使った料理は?どこで買える?

やわらかい肉質を持つホンモロコ。骨もやわらかく、丸ごと甘露煮や南蛮漬けなどに調理して食べられます。高級食材として料亭などでも使われます。
また、子持ちのホンモロコは特に人気があり、なれずしにも加工されます。
調理例
- 甘露煮
- 南蛮漬け
- なれずし
- 一夜干し
- 素焼き
- 天ぷら
- つくだ煮 など
たくさん用意して、頭から尾まで丸ごと調理する料理によく使われます。甘露煮にすれば日持ちもするので、通販での購入やお土産にもおすすめです。
買える場所
滋賀では、県内の魚屋さんや佃煮店、直売所、道の駅などでホンモロコやホンモロコを使った商品が買えます。通販でも販売されています。
▽ 店舗・通販サイトの例
- 至誠庵
琵琶湖の味を守る、大津市のお店。琵琶湖産の魚をつかった佃煮や、郷土の特産品を取り扱われています。
まとめ
この記事では、琵琶湖のホンモロコを紹介しました。
- 琵琶湖に生息し、漁獲もされている固有種の魚!
- 圏外にも移植され、関東では養殖もされている
- 県内の水族館などでも姿を見られる!
- 味が良く、甘露煮などに調理される!
昔から琵琶湖に生息し、身近な食材でもあるホンモロコ。漁獲量の減少などの問題もある中、稚魚放流や移植・養殖なども積極的に行われています。
滋賀にお越しの際は、ぜひご賞味くださいね! 最後までお読みいただき、ありがとうございます。