みなさん小学校などで書道を習ったのを覚えていますか?

近江びわ子
近江びわ子

書道は楽しかったですよね~♪あのすごく太い筆を使って書くのが印象的ですね。

おーっと!びわ子さんのおっしゃるその太い筆ですが、実は滋賀県だけの特殊な書道の筆っていうことをご存じかな!?

滋賀太郎
滋賀太郎
近江びわ子
近江びわ子

え~どういうことですか!?あれは普通じゃないんですか??

滋賀で習う書道って、実は他の県と比べると非常に特殊でユニークなんです!
使う筆も違えば、その書き方や入賞作品の基準も他の県と違うんです。
この記事では、そんな滋賀の書道についてどんな特徴があるのかを書かせていただきますね♪

滋賀の書道の特徴①使っている筆が違う!

書初め用の筆を使用

実は滋賀県の学校で使用している書道の筆は、書初め用の筆を使用しているんです!
特殊で豪快なことからテレビの「秘密のケンミンSHOW」で取り上げられたこともあるんです。
・・・と言われても、この記事を書いている私も滋賀県出身なので、実は他県の筆がどんなものなのか理解していませんでした(笑)

▽こちらSNSで滋賀県と他県での筆の違いを投稿されていました。
一般的な筆よりも約3~5倍の太さなのです!

滋賀県の全ての学校がこのような太い筆で、他県では太い筆は全く使わないというわけではないようですが、滋賀県の多くの学校では、書初め用の太い筆を使用しています。

ではなぜ滋賀県の書道は、書初め用の筆を使用するのでしょうか?

滋賀県書道協会による影響

実は滋賀県には「滋賀県書道協会」という書道協会がございます。
公式サイト→滋賀県書道協会

こちらは昭和24年に、県内の教職員を中心に立ち上げられた団体で、今ではその活動が認められ、書道関係としては滋賀県内唯一の公益法人として認可されているんです。

そしてこちらの協会の理念が、滋賀県の独特の書道文化に大きく関わっているんです。

滋賀県書道協会の理念を抜粋して紹介

育てよう子供の書!毛筆で楽しく!

子供には子供の書がある。
毛筆指導を楽しく学びつつ、墨や筆などの用具の扱いを覚え、使い方を身に付け、自分で考え工夫し、生き生きとした字を書いてほしい。

参考:滋賀書道協会の指導理念のページ

大きな筆で自由に自分らしくアクティブな字を書いてほしいということですね。
正しい字の書き方や「とめ・はね」を覚えるのは、硬筆で学んで、毛筆はどちらかというと芸術的な学びの場としたいという考え方のようです。


そして滋賀県書道協会は、下記の様な滋賀県の書道コンクールを毎年主催されています。

  • 滋賀県硬筆作品展覧会
  • 滋賀県書展
  • 滋賀県書き初め展覧会
  • 滋賀県書き初め大会

実はこのような滋賀の書道コンクールでは、字のキレイさや丁寧さや文字のバランスよりも、ダイナミックさやユニークさの方が重視され入賞することが多いのです。

▽こちらの記事でも、他県とは異なる滋賀の取り組みについて書かれています。

滋賀の書道の特徴②入賞作品が豪快すぎる!

文字が用紙に収まり切れていないこと多々有り

普通は書道の用紙に、うまく収まるように文字を書きますよね?
左側には何年何組名前・・など書かれている覚えがあると思います。

しかし、滋賀のコンクール入賞作品は文字がはみ出ていたりするんです!
なので名前は開いている所を探して書くのが滋賀県書道の常識(笑)

▽分かりやすいSNS投稿があるので紹介させていただきますね。
確かに思いっきり用紙から文字のところどころがはみ出しています(笑)

服が汚れるのは当たり前

そういえば私も小学校の授業で書道の時は、墨を飛び散らすのが当たり前とされていたので、「明日は書道の授業なので、汚れてもよい服装で来てください」って先生が言っていた覚えがあります。
▽服が墨で汚れる、そして地べたで書くのが定番です(笑)

▽大人になってからでも、書き方は変わらないようですね(笑)

文字は最後に「かすれてくる」のが正義

それと墨は最初にたっぷり付けて、文字の最後の方になるとかすれてくるのですが、かすれている感を褒められていたような覚えがあります。

墨2度付け禁止という、どこかの串カツ屋のような暗黙のルールがあったような気がします(笑)

滋賀の書道の特徴③独自性が強いあまりに・・

ダイナミックさが良い点でも悪い点でもある

滋賀の書道の特徴として、太目の書初めの筆を使い、自由にダイナミックに書くことを学べるのは、独自の方法で良い点でもある一方、ダイナミックこそ正しい書道の書き方・・となってしまうのはどうなのか?という問題点もあるのが事実です。

▽SNS投稿でも、ダイナミックさこそ正義であるという考え方について意見が出ているみたいです。

県外から転校して来たら異文化過ぎて動揺する

例えば県外から転校してきた場合、今までの書道とは全く違ったスタイルに動揺することも考えられます。筆も今までの筆では通用しないので買いなおす必要もあるでしょう。

滋賀の独特の書道文化を学べるのは非常に良いことですが、それ以外の書道は間違っている、というような認識にならないでほしいという意見もあるようです。
世の中どんなことでも、メリットもあればデメリットもありますよね。

▽実際にSNSで滋賀の書道で戸惑った経験をされた方の投稿がありました。
ほんの一例かもしれませんが、あまりこういったことにならないよう注意も必要だと感じました。
肯定的な意見の半面、否定する意見があるのもまた事実です。

こういったSNS投稿にあるように、確かに自由に書いて良いのであれば本人が好きに書いた作品を否定するのは間違ってますよね。

これは滋賀の書道うんぬんではなく、その当時の担当教師に問題がある気がします。

▽県外の「太筆」とは認識が違うようで、買い間違いのトラブルも起こっているようです。

こういった意見もふまえて、メリットとデメリットどちらを優先するかというのは難しい問題かもしれませんが、滋賀の独自の教育方法なので滋賀に住んでいる方はこの書道を習うしかありませんね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は滋賀の書道の特徴について書かせていただきました。

  • 滋賀の書道の特徴①「使っている筆が極太!」
  • 滋賀の書道の特徴②「入賞作品が豪華すぎる」
  • 滋賀の書道の特徴③「独自性が強すぎるあまりに・・・」

滋賀ならではの書道文化には、素晴らしい部分もあればデメリットもありましたが、これを読んだあなたはどう思いますか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。