絶え間ない水のせせらぎを聴きながら、山の空気を存分に味わう「めぐり」「沢のぼり」。登山だけでなく、道中で滝を間近で見たり、滝つぼで清水に触れたりすることも楽しみにしている方は、たくさんいらっしゃるでしょう。

滋賀にも数多くの滝があります。自然の神秘やダイナミックさを感じられる場所ですが、残念ながら、滝の近くや滝つぼでの事故も発生しています。

この記事では、滋賀で起こった滝の事故について、事故例もまじえて情報をお伝えします。

登山中に事故があった・遭難した場合の連絡先は……

  • 110番
  • 地元の警察署 へ!

滋賀で事故が多い滝は?

滋賀県でも事故の多いことで知られている滝は、高島市にある「八ツ淵の滝」です。

日本の滝100選にも選ばれている場所で、途中まで遊歩道があるため観光登山でも人気ですが、登山ルートによっては難所も多いのが特徴。ハイキングコースより先は登山上級者向けです。

「八ツ淵の滝」はどんな場所なのか

「八ツ淵の滝」は1つの滝ではなく、8つの滝をまとめて呼ぶ際の総称です。登山者は岩場や鎖場の続くルートを辿り、8つの滝を巡るのです。

約1kmのハイキングコースから先は、難所も多く、奥にいくほど急斜面や岩場、鎖場(打ち込まれた鎖を頼りに岩場をよじ登るような箇所)が増えてきます。滝の落差があるように、滝の横の岩場を登っていく際には高低差もかなりあり、滑落や転倒のリスクがあります。

そのため、軽装での登山は非推奨。しっかりと計画的に登山の準備をしてから臨むことが推奨されています。

複数のルートがある

  • 大摺鉢(おおすりばち)ルート

は、登山道の入口近くにある「ガリバー青少年旅行村」から、滝のうちの1つ「大摺鉢」までは遊歩道があり、比較的進みやすいルートです。

  • 魚止・障子・唐戸ルート
  • 小摺・屏風・貴船・七遍返しルート

の2つは死亡事故が多発しているエリアがあり、岩場の崩落も起こるなど危険の多いルートです。そのため、後者の2つのルートは通行しないよう呼びかけられています。

実際の事故例

八ツ淵の滝のルートでは、2009年8月・9月と相次いで転落事故も起こっています。

「八ツ淵の滝」以外の滝でも事故は起こっている

コース上の死亡事故多発エリアの多い「八ツ淵の滝」を冒頭で挙げましたが、滋賀では八ツ淵の滝以外の滝でも事故例があります。

【実際の事故例】

日時
2023年7月17日神崎川の滝つぼで、沢のぼりをしていた男性死亡。ヘルメットや登山靴を着用していた。
2020年8月15日明王谷の三ノ滝で、沢のぼりのザイル(ロープ)が首に巻きついている状態で男性が宙づりになった死亡事故。
2020年4月漆ヶ滝で80代男性が発見された死亡事故。
2009年4月13日明王谷の三ノ滝で、滝修行に来ていたプロボクサーの男性が滝つぼに沈んでいるのを発見された死亡事故。

滋賀県は比良山系など、深く山岳が広がっています。滝の多くは深い山の奥にあり、そうした場所は危険とも隣り合わせ。上記の例では登山装備をしっかりと着用した方や、体力のある若い方も亡くなっています。

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滝を見に行く際には

これは滝を目的に登山する時だけでなく、登山全般にいえる注意です。

  • 軽装ではなく、登山服や登山靴など登山の準備をしっかりと
  • 訪れるルートの遭難マップなどを事前にチェック
  • 登山届を出しておく
  • 1人で行かない
  • 写真を撮る際は、足場を確認してから

など、「登山は危険がある」ことを念頭に置いた準備や心構えが必要です。特に、登山届はインターネット上でも出せるので、活用しましょう!

過去の死亡事故例でも、ご遺体だけ発見されて、事故当時の状況も目撃者がおらず不明というケースがありました。複数人で行動し、「どこの山へ」「どのルートで」「いつ帰る予定か」を身近な人にも伝えておきましょう。

▽ 大きなニュースには載らなくても、登山中の遭難・道迷いは毎年何件も起こっています。

まとめ

この記事では、滋賀の滝で起こった事故について、事例もまじえてお伝えしました。

滋賀では「八ツ淵の滝」をはじめ、滝巡り・沢のぼり中に事故に遭うケースも発生しています。滝がある場所は高低差も大きく、滑落や滝つぼへの落下のリスクが高いことでも知られています。

死亡事故も多く発生していますので、くれぐれもお気を付けください。登山届もお忘れなく!