滋賀でもストーカー被害が発生しています。

「周りにそんな危険な人はいない」
「私は男性だから関係ない」

なんて油断をしていませんか?

実際に被害に遭われた方のほとんどは、ごく普通の生活を送っていました。また、一般的には女性が被害に遭うことが多いようですが、男性も被害に遭っています。

この記事では、滋賀で実際に起きたストーカー事件や滋賀でストーカー被害に遭ったときの相談窓口、被害を受けている方を守る法律などについてご紹介します。

自分や自分の大切な人の身を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。

滋賀で発生したストーカー事件とは【主な3件の概要について】

被害1.2019年 女が出会い系サイトで知り合った男性にストーカー行為

  • 大津市で自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた無職の女(53)が公判中に地方公務員の男性(49)と出会い系サイトで知り合った
  • 直接会ったことがないまま、男性は「連絡を止めましょう」と女に伝えた
  • 女は男性に対し、「男性とのやり取りをネット上などにさらす」と、複数回にわたって脅迫
  • 男性が勤める役所に計10回以上も電話し、連絡を取ることを強要しようとした

→滋賀県警はストーカー規制法違反などの疑いで女を逮捕した

被害2. 2019年 大津市職員の男が同僚女性にストーカー行為

  • 大津市職員の男(31)が30代の同僚女性に対し、面会を求めるなどの理由で一方的なLINEや電話での連絡を200回以上行った
  • フェイスブックで女性に成り済まして職場の悪口を投稿・市に女性を中傷するメールを何度も送信した

→滋賀県警はストーカー規制法に基づく警告を男に出した

被害3. 2023年 京都市消防局職員の男が知人女性にストーカー行為

  • 京都市消防局職員の男(61)が滋賀県内の知人女性(61)の携帯電話に面会を求めるなどの内容のメールを何度も送信した

→滋賀県警守山署はストーカー規制法違反の疑いで男を逮捕した

過去5年間 滋賀県ストーカー被害状況の推移

令和1年令和2年令和3年令和4年令和5年
ストーカー事案の相談などの件数304283270244214
検挙件数/うちストーカー規制法違反検挙数25/529/737/743/1641/26
※ストーカー事案の相談などの件数には、執ようなつきまといや無言電話などのうち、「ストーカー行為等の規制等に関する法律」やその他の刑罰法令に抵触しないものも含む。

ストーカー事案の相談件数は年々減少傾向にあります。事案を認知した際には事態がエスカレートしないよう早期に必要な措置を講じることで、ストーカー規制法違反の検挙件数は5年前の約5倍となっています。参考:滋賀県警察の広場(令和5年犯罪情勢資料 18ページ目 )

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滋賀でストーカーに遭ったらどこに相談したらいい?

1.滋賀県警察へ相談

身の危険を感じている場合には、すぐに警察に相談してください。一人で悩まずに、勇気を出して相談しましょう。

滋賀県警察では相談者の意思を尊重し、相談者を守ることを第一に考えた相談の体制を整えています。Eメールでの相談のほか、電話や直接相談できます。滋賀県警察の相談窓口(滋賀警察公式ページ)

2.滋賀県子ども家庭センターの女性相談部門や男女共同参画センター

滋賀県子ども家庭センターでは、女性が抱えるさまざまな問題や悩みの相談に応じ支援をしています。また、男女共同参画センターでは男性も対象とし、多様な人間関係における悩みを相談員が受け、希望に応じて専門相談へつなぎます。

3.滋賀弁護士会へ法律相談

滋賀弁護士会とは、滋賀県内にて法律事務所を開設しているすべての弁護士が所属している法人です。犯罪に遭われた方やその家族、親族との面接による法律相談を受け付けています。

また、必要があると判断した場合は、面接相談に代えて電話相談も可能な場合があります。 初回相談(おおむね30分程度)は無料です。犯罪被害に遭われて相談を希望される方(滋賀弁護士会公式ページ)


これってストーカー行為?その定義と早期解決のカギ

ストーカー規制法とは

ストーカー行為をする者に警告を与え、悪質な場合は逮捕することで、被害を受けている方を守る法律です。この法律が適用となる「ストーカー行為」とは、特定の人に繰り返しつきまとう行為や、承諾もなしに機器を取り付けるなどして居場所を知ろうとする行為です。

つきまとい等について

相手に対する好意や恋愛感情に対して、相手が自分の望む反応をしてくれなかったことへの恨みなどの感情を満たす目的で、相手や相手の家族などに、以下のような行為をすることをいいます。

  1. 自宅、勤務先など相手がいる場所やその近辺をみだりにうろつき、待ち伏せするなどつきまとうこと。
  2. 相手の行動を監視していると伝える、またはわかる状態にすること
  3. 面会、交際など義務のないことを要求すること
  4. 著しく粗野または乱暴な言動をすること
  5. 無言電話。拒否されても連続して電話や文書、電子メールなどを送信すること
  6. 汚物や動物の亡きがら、その他相手を不快にさせる物の送付、またはわかる状態にすること
  7. 名誉を害する事がらを伝える、またはわかる状態にすること
  8. 性的な恥ずかしいと思わせるような事がらを伝える、またはわかる状態にすること

位置情報無承諾取得等について

相手の承諾もなく、相手の持ち物に位置情報の記録や送信する装置(GPS機器など)を取り付けるなどして、その位置情報を知ろうとすることをいいます。

参考:滋賀県警察のストーカー規制法について(滋賀警察公式ページ)

ストーカーから身を守り、早期解決するためには

1.早く手を打つ

「そのうちに収まるだろう、こちらが気にしすぎなのかもしれない…。」などと安易に考えている間に、ストーカー行為はどんどんエスカレートしていきます。自分のためはもちろん、相手が罪を重ねないためにも早めに各所へ相談しましょう。

2.断固拒否の姿勢を示す

あいまいな態度は、余計に相手を期待させてしまいます。電話を着信拒否にする、メールは受信拒否にしてアドレスを変える、SNSをブロックする、手紙は受け取り拒否するなど、拒否している態度をはっきり示しましょう。

3.個人情報の管理はしっかりと

個人情報が載っている書類は、シュレッダーなどで細断してから捨てましょう。SNSから個人や居場所が特定される危険性があるため、投稿や画像の掲載をする際は、慎重に行いましょう。

そのほか、被害状況を記録するためにメモをしておく、電話やメール、SNSなどの履歴を残しておくことも大切です。また、身を守るために、普段から防犯ブザーを持ち歩くなど防犯対策を行いましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

  • 滋賀で発生したストーカー事件とは【主な3件の概要について】
  • 滋賀でストーカーに遭ったらどこに相談したらいい?
  • これってストーカー行為?その定義と早期解決のカギ

についてご紹介してきました。

ストーカー行為は犯罪です。問題解決に何よりも大切なのは「一人で抱え込まない」こと。
ストーカー被害は自分一人で解決できる問題ではありません。

家族や信頼できる人たちに相談し、被害に遭われている方が一日も早く平穏な日常を取り戻されることを願っています。

この記事がお役に立てば幸いです。