母なる湖、琵琶湖がある滋賀。自然が豊かで、穏やかなイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。

しかし、残念ながら滋賀でも窃盗事件が起きています。

この記事では最近ニュースになった、滋賀で起きた窃盗事件や窃盗の発生件数、簡単にできる防犯対策などをご紹介していきます!

滋賀で安心して暮らすために、ぜひ最後までご覧ください。

※記事内の情報は、2024年8月時点のものです。

滋賀でニュースになった『3つの窃盗事件』

  1. 畑から約1万4千本のトウモロコシが盗まれる窃盗事件
  2. びわ湖バレイのロープウェイ山頂駅で現金約28万円が盗まれる窃盗事件
  3. 複数の店舗で現金やカメラなどが盗まれる連続窃盗事件

について紹介していきます。

➀ 2024年8月1日 畑から約1万4千本のトウモロコシが盗まれる窃盗事件

守山署は1日、市内の農家の男性(49)から、「トウモロコシが盗まれた」と通報を受けた。

男性が所有する守山市内の3つのトウモロコシ畑で、合計約1万4千本(被害総額約420万円相当)が盗まれた。

畑に防犯カメラはなく、近隣で同じような被害は確認されていないが、組織的な犯行とみて署は窃盗容疑で調べている。

➁ 2024年2月18日 びわ湖バレイのロープウェイ山頂駅で現金約28万円が盗まれる窃盗事件

大津北署は18日、びわ湖バレイのロープウェイ山頂駅の従業員から「ガラスが割られて自動販売機が荒らされている」と通報を受けた。

大津市のびわ湖バレイの駅の1階と2階にある自動販売機を3台と、2階のレストランの券売機1台が破壊され、中にあった現金およそ28万円が盗まれた。

防犯カメラの確認などを行い、署は窃盗と建造物侵入の疑いで調べている。

➂ 2024年2月11日 複数の店舗で現金やカメラなどが盗まれる連続窃盗事件

滋賀県警東近江署は11日、市内の理容店経営の男性(56)から、「店内が荒らされている」と通報を受けた。また同日、美容店、飲食店など計5店舗から窃盗被害の申告があった。

盗まれたのは現金約8万円、一眼レフカメラやゴルフセットなどの物品約100点(時価99万円相当)。いずれも店舗の入り口がこじ開けられていた。

他にも2店舗から何者かが侵入しようとした形跡があるとの届けがあった。署は連続窃盗事件として調べている。

滋賀で窃盗|過去5年間の発生件数と増加している窃盗とは?

窃盗は過去5年間で令和5年が最多に

滋賀警察の調べによりますと、窃盗は過去5年間で令和5年が最多となっています。「窃盗の発生件数の推移」と「窃盗種別ごとの前年からの増加件数」は次のとおりです。

窃盗の発生件数(過去5年間の推移)

令和1年令和2年令和3年令和4年令和5年
4,748件4,172件3,696件4,369件4,868件
参考:滋賀県警察の広場|令和5年犯罪情勢資料2ページ目

主な窃盗種別ごとの前年からの増加件数(令和4年→令和5年)

自転車盗万引き払出盗※車上ねらいオートバイ盗
174件107件70件25件17件
参考:滋賀県警察の広場|令和5年犯罪情勢資料3ページ目

※払出盗とは‥‥‥不正に取得または作成したキャッシュカードなどを利用してATMから現金を盗み取ること。

令和4年に比べると自転車盗・万引きの増加が目立ちます。※ 詳細は参考資料のPDF14~17ページと、記事後半「1.自転車盗」をご覧ください。

全体から見た傾向

令和4年に比べ令和5年は、自転車盗・万引きなどの窃盗が非常に増加しています。

反対に、空き巣が大幅に減少したことにより、住居侵入盗は減少しています。しかし、店舗などへの侵入盗を含めた「侵入窃盗」としては令和4年、令和5年と2年連続で増加しており、引き続き注意が必要です。

※ 詳細は参考資料のPDF14~17ページと、記事後半「2.住宅侵入盗」をご覧ください。

▽関連記事|滋賀で地震が起きたら……防災対策と被害実態についてはこちら。

効果が抜群!被害に遭わないための防犯対策

ここでは、自転車盗と、住宅侵入盗についての防犯対策を紹介していきます。

1.自転車盗

令和5年のデータでは、窃盗の中で一番多いのが自転車盗でした。

被害者の約7割が 20 歳代以下の若者世代で、被害全体の約7割が鍵をかけていませんでした。また、被害場所の約4割近くがアパートやマンションの駐輪場でした。

被害を防ぐためには

  • 自宅の駐輪場でも、また短時間でも必ず鍵をかける
  • 鍵を二重にかける
  • 駐輪場にはセンサーライトを設置する

滋賀県内では、令和5年に入ってから1日に平均3台以上の自転車が盗まれています。窃盗犯は、目立たないところで盗みやすい自転車を狙っています。

そのため、センサーライトがある駐輪場や鍵がしっかりかかった自転車は避ける傾向があります。

参考:滋賀県警察の広場|SHIGAポリスNEWS(PDF)
参考:滋賀県警察の広場|令和5年犯罪情勢資料16ページ目

2.住宅侵入盗

住宅侵入盗は、犯人と鉢合わせした時など、場合によっては命の危険もあります。

令和5年のデータでは、被害者の約5割以上が鍵をかけていない状態でした。また、約5割近くが窓から侵入されています。

令和5年は前年比で空き巣は減少傾向にあるものの、家人が就寝時などに家に入ってきて金品を奪う「忍込み」が増加しています。

被害を防ぐためには

  • 外出中はもちろん、在宅中であっても必ず鍵をかける。
  • 窓からの侵入を防ぐため、防犯フィルム・補助錠・防犯アラームなどの防犯グッズを活用する
  • 防犯カメラやセンサーライトを設置する

「家にいるから大丈夫」と思わずに、特に夜間は必ず窓の鍵もかけましょう。窓からの侵入を防ぐグッズなどは100円均一でも手に入ります。侵入に5分以上時間がかかると犯人は諦めるという調査結果もあります。

また、突然の知らない来訪者に、玄関先で対応するのは危険です。まずはインターホン越しに対応するなど、安易に家に侵入できる状態にしないよう注意しましょう。

参考:滋賀県警察の広場|SHIGAポリスNEWS(PDF)
参考:滋賀県警察の広場|令和5年犯罪情勢資料14ページ目

まとめ

いかがだったでしょうか。

  • 滋賀でニュースになった『3つの窃盗事件』
  • 滋賀で窃盗|過去5年間の発生件数と増加している窃盗とは?
  • 効果が抜群!被害に遭わないための防犯対策

についてご紹介してきました。

日常生活を送る中で、窃盗などの犯罪は「自分には関係ないこと」と考えてしまいがちです。しかし、実際には滋賀県内で窃盗被害は増加傾向にあり、いつだれが被害に遭ってもおかしくありません。

被害に遭って初めて「まさか私が被害に遭うなんて……。」と後悔しないよう、日ごろからできるだけの防犯対策はしておきたいものです。

この記事がお役に立てば幸いです。