滋賀県の名物って何だろう?滋賀県に行く機会があるから、滋賀県らしいものを食べてみたい!という方へ、滋賀の美味しい郷土料理をたっぷり紹介します。
実際に食べられるお店や、買えるお店も紹介しているので、ぜひ足を運んで欲しいと思います。
郷土料理とは、その地域でとれる特産品を地域独自の調理法で料理し、古くから伝承されてきたものを言います。歴史的背景や文化が象徴されているので、滋賀の魅力を再発見できますよ!
・滋賀の郷土料理はどんなものがあるのか知りたい
・滋賀に行くので、ご当地料理を食べられる店を知りたい
このような方に読んで欲しい記事になっています。
※お店の情報は執筆当時の情報です。
【滋賀】魚介の郷土料理
滋賀県といえば琵琶湖!ということで、滋賀県には琵琶湖で採れる魚介を使った料理が豊富にあります。琵琶湖ではこのような魚介が採れますよ!
琵琶湖で採れる魚介
ビワマス、コアユ、ハス、ホンモロコ、ニゴロブナ、スジエビ、ゴリ、イサザ、セタシジミ、ウナギ
一般にはあまり聞いたことがない魚もいますね!
魚介|ご飯もの・おかず編
魚介をご飯に炊き込んだり、シンプルに刺身や天ぷらにしたり。湖の恵みをひしひしと感じるお料理ばかりです。種類も豊富で、すべてを食べてみたくなります!
魚介料理|ご飯もの・おかず編
【ご飯もの】
・ふなずし…(塩漬けしたフナと米を漬け込んで発酵させた、古来のすしの一つ)
・あめのいおご飯…(ビワマスの炊き込みご飯。「あめのいお」とはビワマスのこと)
【おかずもの】
・ビワマスの刺身…(初夏から夏に旬を迎えるビワマスの刺身)
・じゅんじゅん…(「じゅんじゅん」とはすき焼きのこと)
・焼きもろこのどろ酢…(焼いたホンモロコに、味噌を使った合わせ酢の「どろ酢」を塗ったもの)
・はす魚田(ハスを串に刺し、味噌を塗って焼いたもの)
・湖魚の天ぷら(コアユ、イサザ、ワカサギなどの天ぷら)
【汁もの】
・しじみ汁…(セタシジミを使ったお味噌汁)
今回は、おいしいふなずしを作っているお店をご紹介します!
おすすめ店|薫彩堂(くんさいどう)
薫彩堂(くんさいどう)は、川魚専門店直営の「ふなずし」専門ブランドです。創業から受け継がれてきた製法を守りつつ、チーズをミックスした「チーズふなずし」を考案するなど、新たなふなずしの魅力を伝えてくれています。
▼薫彩堂発!話題のチーズふなずし。ふなずしとチーズの発酵食品同士の組み合わせは相性抜群!
■instagram:薫彩堂
魚介|ご飯のおとも佃煮編
ご飯のおともにぴったりな佃煮系の紹介です。
魚介|ご飯のおとも佃煮編
・いさざ豆…(イサザと大豆)
・ごりの佃煮…(ゴリという小魚)
・小あゆの山椒煮…(コアユを甘辛く山椒煮)
・えび豆…(スジエビと大豆の甘辛煮)
琵琶湖の小魚を使った佃煮のお店をご紹介します。
おすすめ店|松田魚伊商店
湖魚の佃煮を販売しているお店を見つけました。お土産にもちょうど良さそうです!えび豆を使ったキッシュも人気だそうですよ。
▼松田魚伊商店のinstagramより
■Webサイト:松田魚伊商店
■instagram:松田魚伊商店
鯖街道の恩恵!鯖の郷土料理
滋賀県の湖北・湖西地方は、福井県の若狭湾で採れた鯖を京都に運ぶ道路「鯖街道」が通る地域です。そのため、昔から鯖がよく手に入り、鯖を使った郷土料理が生まれました。
・鯖の棒ずし(鯖を塩漬けにしたものをお寿司にしている)
・鯖そうめん(焼いた鯖を甘辛く煮て、そうめんをからめたもの)
鯖の棒ずしと鯖そうめんが有名なお店をご紹介します!
おすすめ店|翼果楼(よかろう)
翼果楼(よかろう)は、焼鯖すしと焼鯖そうめんが看板商品です。大人気ですぐに完売してしまうので、営業時間早めのおでかけがおすすめ!定休日などはinstagramをチェックしてみてください。
▼売り切れ続出!翼果楼の焼鯖そうめん。
■instagram:翼果楼
▼滋賀のご当地パンがあるのをご存知ですか?こちらの記事で紹介しています。
【滋賀】肉の郷土料理
国内最古のブランド牛と呼ばれる「近江牛」は国内でも有名ですね。冬になると琵琶湖に飛来する、「マガモ」の肉も滋賀県では有名です。
近江牛や鴨肉料理
・近江牛の味噌漬け(近江牛を白味噌に漬け込み、数日寝かせて焼いたもの)
・鴨鍋(マガモを、豆腐や葱などの野菜と一緒に煮込んで食べる鍋もの)
鴨鍋が食べられるお店を紹介します!
おすすめ店|日本料理「住光」(すみみつ)
1965年創業の老舗日本料理店。鴨鍋だけでなく、滋賀県湖北市に伝わる郷土料理を多く提供されています。
▼長浜冬の風物「鴨鍋」!温まりそうですね。
■Webサイト:住光
■instagram:住光
▼滋賀のお肉が食べたくなってしまった方へ、こちらの記事もおすすめです。
【滋賀】大豆や野菜を使った郷土料理
寺院の数が多い滋賀県では、信仰心が深い家庭が多いという特徴がありました。その影響で、豆腐や野菜を多く使う精進料理が家庭でもよく作られてきた経緯があります。
大豆料理
大豆由来の豆腐や味噌を使ったり、打った大豆を使った料理もあります。
大豆料理
・豆腐田楽…(串に刺した豆腐に、木の芽味噌や葱味噌をつけて焼いたもの)
・打ち豆汁…(かぶや大根、里芋と一緒に打った豆を煮た味噌汁)
・幸福豆…(煎った大豆と米粉に砂糖、水を混ぜて平たく焼いたもの)
・泥亀汁|どんがめじる…(切り込みを入れた茄子を亀の甲羅に、すりごま入りの味噌汁を泥に見立てた汁物)
野菜料理
赤こんにゃくや日野菜は滋賀県のご当地食材です。日野菜はかぶの仲間で、形は人参のように細長く、白〜紫色、古くから甘酢漬けやぬか漬けとして食べられてきました。
野菜料理
・赤こんにゃく煮…(滋賀県特産の赤こんにゃくを煮たもの)
・丁字麩のからしあえ…(ご当地麩の「丁字麩」を辛子で和えたもの)
・日野菜漬け…(滋賀県伝統野菜「日野菜」の漬物)
・ぜいたく煮…(たくあんを一度塩抜きし、それを煮物にした料理)
・白菜のたたみ漬け…(白菜1枚ずつの間に、昆布と赤唐辛子を入れ込んで漬けたもの)
・くるみごぼう…(枝豆で作った枝豆餡とごぼうを和えた料理)
お土産に良さそうな赤こんにゃくを買える店を紹介します!
おすすめ店|山中商会
創業75年を迎える彦根の老舗こんにゃく店です。彦根、長浜の平和堂や草津の近鉄百貨店、多賀の上下SA等で販売されています。お土産にも良さそうですね!
▼赤こんにゃくを初めて食べた時は、あまりの赤さに驚きました!ぜひ体験して欲しいと思います。
■instagram:山中商会
まとめ
滋賀県にはとてもたくさんの郷土料理がありましたね。琵琶湖由来の魚を使ったものが多いのは予想通りだったと思いますが、寺院数が多いことから、精進料理も多く伝わっていることは意外だったのではないでしょうか?
滋賀県に足を運んだ時には、ぜひ食べたことのないご当地料理に挑戦してみてくださいね!新たな滋賀県の文化や魅力に触れられること間違いなしです。
今回ご紹介した滋賀の郷土料理
【魚介系】
・ふなずし・あめのいおご飯・ビワマスの刺身・うなぎのじゅんじゅん・焼きもろこのどろ酢・はす魚田・湖魚の天ぷら・しじみ汁・いさざ豆・ごりの佃煮・小あゆの山椒煮・えび豆・鯖の棒ずし・鯖そうめん
【近江牛、鴨肉系】
・近江牛の味噌漬け・鴨鍋
【大豆、野菜系】
・豆腐田楽・打ち豆汁・幸福豆・泥亀汁(どんがめじる)・赤こんにゃく煮・丁字麩のからしあえ・日野菜漬け・ぜいたく煮・白菜のたたみ漬け・くるみごぼう