国際大会やオリンピックなどで、美しいフォームで泳ぐ姿を魅せる水泳のプロ“水泳選手”。ゴールに向かって泳ぎ続けて頑張る姿は応援したくなります!

日本にも北島康介選手(アテネオリンピック・北京オリンピック金メダリスト)や池江璃花子選手(世界ジュニア選手権で計5つの金メダルを獲得)、瀬戸大也選手(世界水泳選手権で計4つの金メダルを獲得)など、多くの日本人水泳選手が世界を舞台にご活躍されています!

そして滋賀県にも日本代表として世界を舞台に活躍する水泳選手がいるのはご存じでしょうか?

「滋賀に有名な水泳選手っていたっけ?」「滋賀出身の水泳選手…?分からん」とイメージがわかない方もいるかもしれません。

実はオリンピックで金メダルを獲得する水泳選手が滋賀にもいるんです!

この記事では滋賀県が生んだ水泳選手の中から3人を挙げ、1人1人の注目ポイントで交えながらご紹介します!

どれも日本を含む世界中の国で目覚ましい結果を残し、日本に感動を与えています!特に水泳ファンの方には見逃し注意ですね!

滋賀の水泳選手①:高橋繁浩選手

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1人目は滋賀県草津市出身の高橋繁浩(たかはししげひろ)選手です。1961年生まれの高橋選手は平泳ぎを専門とし、「水没泳法」のパイオニアとして知られています。

水泳選手としての活躍が目覚ましく、「田口二世」と呼ばれていました(「田口」は1972年ミュンヘンオリンピック男子100m平泳ぎ金メダリストの田口信教選手)。

「水没泳法」のパイオニアで「田口二世」と呼ばれた高橋選手の注目ポイントはこちらです!

高橋選手の注目ポイント

  • 第18回サンタクララ国際水泳競技大会(1978年)に出場し、100m・200mの平泳ぎで当時の世界最高記録をマークして優勝し、世界ランキング1位となった。
  • 第8回アジア大会に出場し、100m・200mの平泳ぎで優勝。
  • 1988年ソウルオリンピックの競泳に27歳(当時の現役水泳選手としては最高齢)で出場し、200m平泳ぎの日本記録を10年ぶりに更新した。
  • またソウルオリンピックでは10位だったが、日本記録を更新したことで、日本の水泳関係者や記者の間では「金メダルに匹敵するぞ!」と称賛されている。

1988年ソウルオリンピックで競泳選手の活動を引退しますが、現在は中京大学スポーツ科学部スポーツ科学科の教授に就き、水泳実技やトレーニング論などを担当しています。

また日本放送協会やテレビ朝日で放送される水泳中継で解説を務めており、2008年北京オリンピックでの北島康介選手に対する熱い解説で知られていますよ!

参照:高橋 繁浩 教授|中京大学・大学院 スポーツ科学部

滋賀の水泳選手②:木村敬一選手

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2人目は滋賀県栗東市出身の木村敬一(きむらけいいち)選手です。1990年生まれの木村選手は2歳のときに先天性疾患による網膜剝離で視力を失いますが、母親の勧めで10歳から水泳を始めています。

入学した筑波大学附属盲学校(現・筑波大学附属視覚特別支援学校)では水泳部に所属して頭角を現しています。盲学校在学中の2008年には北京パラリンピックに出場し、やがて日本中を感動の渦に包む競泳選手となるのです。

失明にも負けず、盲学校の水泳部で頭角を現した木村選手の注目ポイントがこちらです!

木村選手の注目ポイント

  • 2012年ロンドン夏季パラリンピックで日本選手団の旗手を務め、銀メダル1個(100m平泳ぎ)、銅メダル1個(100mバタフライ)を獲得する。
  • 2016年リオデジャネイロ夏季パラリンピックで銀メダル2個(50m自由形・100mバタフライ)、銅メダル2個(100m平泳ぎ・100mバタフライ)を獲得する (しかし本人は金メダル獲得を目標にしていたため、リオ大会の結果には満足いかなかった)。
  • 2021年に開かれた2020東京夏季パラリンピックでは悲願の金メダル(100mバタフライ)を獲得し、日本中に感動を与えた。
  • インドネシアのジャカルタで開催された2018年のアジアパラ競技大会では計4個の金メダル(50m自由形・100m背泳ぎ・100m平泳ぎ・200m個人メドレー)を獲得した。

失明と言う大きなハンデを背負っている木村選手。水泳という大きな武器や諦めない闘志が原動力になり、祖国日本で行われた2020東京夏季パラリンピックで悲願の金メダルを手に入れました。この金メダル獲得が日本中に元気・感動・勇気を与え、世界でも水泳界には欠かせない存在になったのです。

また木村選手が著者として「壁を超えるマインドセット 尖らない生き方のすすめ」を今年の4月1日に出版・発売されていますので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

現在も水泳選手として活躍中ですので、今後の木村選手の活躍に注目ですね!

サイト:パラスポーツマガジン|自分の水泳を追求する。パリ2024パラリンピックに挑む木村敬一

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滋賀の水泳選手③:大橋悠依選手

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最後の3人目は滋賀県彦根市出身の大橋悠依(おおはしゆい)選手です。1995年生まれの大橋選手は個人メドレーを専門としています。

幼稚園時代に姉の影響で水泳を始め、中学校時代ではジュニアオリンピックの女子200m個人メドレーで優勝しており、水泳の才能を開花されています。

大学生時代では、膝の脱臼による故障や貧血で記録が伸びない日々が続きます。しかし食生活を見直して体質改善を図り、大学の1年先輩である萩野公介選手から泳ぎの技術を学び、水泳選手としてのスキルを身に着けました。

そんな努力と先輩からの教えにより、水泳選手として成長した大橋選手の注目ポイントはこちらです!

大橋選手の注目ポイント

  • 出場した世界選手権では2017年に銀メダル1個(200m個人メドレー)、2019年には銅メダル1個(400m個人メドレー)を獲得した。
  • 台湾の台北市で行われた2017年夏季ユニバーシアードでは金メダル2個(200m・400m個人メドレー)を獲得した。
  • 2018年パンパシフィック水泳選手権で金メダル2個(200m・400m個人メドレー)を獲得した。
  • 初めてオリンピック出場した2021年の2020年東京オリンピックでは金メダル2個(200m・400m個人メドレー)を獲得し、滋賀県出身者が個人競技で金メダルを獲得するという快挙を挙げた。
  • 2021年の2020年東京オリンピックで金メダルを獲得したことにより、同じ個人メドレーでは2000年シドニーオリンピックで銀メダルを獲得した田島寧子選手以来、21年ぶりのメダル獲得となった。

大学時代、記録が伸びなくても決して折れず、後に世界で活躍する水泳選手になれた大橋選手。祖国日本で行われた2020年東京オリンピックで金メダルを獲得し、オリンピック界で大きな歴史を残しました。

現在も水泳選手として活躍中ですので、今後水泳界で活躍する大橋選手に注目ですね!

サイト:大橋 悠依|アスリート|JOC – 日本オリンピック委員会

まとめ

以上で世界を舞台に活躍する滋賀出身の水泳選手3人をご紹介させていただきました!

今回の記事でまとめさせていただくと…

  • 選手①:日本記録を更新し、引退後も水泳界で精力的に活躍している高橋選手。
  • 選手②:失明という大きなハンデを背負っても、東京パラリンピックで金メダルを獲得し、日本中に感動・元気・勇気を与えてくれた木村選手。
  • 選手③:世界で金メダルを獲得し、東京オリンピックで歴史を変えた成績を残した大橋選手。

どれも素晴らしすぎる結果を残し、スポーツ界や水泳界で大きな歴史を創りましたね。特に滋賀県出身の読者の方にも、地元にこんな素晴らしい水泳選手がいるのは誇りに感じるのではないでしょうか?他にもご紹介した3人だけではなく、日本・世界で活躍する水泳選手が今も活躍中ですので、ぜひ水泳に興味を持ってはいただき、注目してみてくださいね。