日常生活でも厳しい身体的なハンデを負っても、車いすに乗ってボールをドリフトしながらゴールするスポーツ・球技があります。そのスポーツで時に人生が変わるほど大活躍をすることがあるのです。
それは日本のスポーツ界やパラリンピック界で大注目の“車いすバスケットボール“。普通のバスケットボールと変わらないルールで行います。
そして滋賀県にも日本を含む世界各国を舞台にスポーツ界で活躍した著名な車いすバスケットボール選手が2人いらっしゃいます!
「滋賀に有名な車いすバスケットボール選手?」とイメージがつかない方もいるでしょう。
そこでこの記事では滋賀県出身で2人の車いすバスケットボール選手を紹介し、生い立ち・成績などでご説明いたします。この2人は世界に名を残すほどの活躍をした選手であり、日本や世界に感動と勇気を与えています!
どんな方が活躍したのか楽しみですね~!
特に車いすバスケットボールが好きな方には見逃し注意です!
車いすバスケットボールのルール
選手の説明に入る前に、車いすバスケットボールのルールを簡単にご説明いたします!
車いすバスケットボールのルール
- 試合時間は各ピリオド(ピリオド1~4)で10分間、試合前半と後半に10分間のハーフタイム(休憩時間)がある。
- 時間制限が設けられている(例:審判からボールを受けたら5秒以内にスローインをする、ボールを受けると24秒以内にシュートを打つ必要があるなど)。
- ファールという禁止行為はNG(試合中で体の一部と見なされる車いすに直接攻撃、選手を叩く、相手を故意に倒すなど)。5回の警告が出ると退場である。
- クラス分けは障がいのレベル(重いか軽いか)が異なる選手で分けられる。
上記以外では普通のバスケットボールのルールと同じになります。
滋賀の車いすバスケットボール選手1:土田真由美選手
最初の1人目は滋賀県長浜市出身の土田真由美選手(つちだ・まゆみ)です。ポジションはパワーフォワードです。
1977年生まれの土田選手は幼い頃からスポーツが大好きで、さまざまな競技を経験したそうです。
高校卒業後はトレーナーを志し、体育大学に進学しました。しかし大学2年生のときに先天性の股関節障がいを発症し、歩くことにも困難な状態に陥ります。
絶望の中、友人から車いすバスケットボールの存在を知ったのです。そして2009年に選手登録し、本格的に車いすバスケットボール選手としての活動が始まるのでした!
突然の悲劇から一転、車いすバスケットボール選手として再出発した土田選手の注目ポイントはこちらです!
土田選手の注目ポイント
注目ポイント
- 2013年に日本女子車いすバスケットボール選手権大会でMVPを受賞。
- 2014年、仁川(韓国)で開催されたアジアパラリンピック委員会が主催する競技大会で銀メダルを獲得した。
- 2018年、ジャカルタ(インドネシア)で開催されたアジアパラリンピック委員会が主催する競技大会で銀メダルを獲得した。
- 2021年、出場した東京パラリンピックで6位の成績を出すことに貢献する。
運命的に出会った車いすバスケットボールの存在により、新たな人生に進むきっかけを手に入れた土田選手。車いすバスケットボール日本代表として世界各国で活躍し、パラリンピックなど数々の国際大会でメダルを獲得する功績を残しています。
現在は現役の車いすバスケットボール選手として活動し、世界各国で戦っています。これからの土田選手の活動に注目ですし、日本や世界に感動と勇気を与え、スポーツ界での活躍に期待ですね!
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滋賀の車いすバスケットボール選手2:清水千浪選手
2人目は滋賀県長浜市出身の清水千浪選手(しみず・ちなみ)です。ポジションはフォワードです。
1982年生まれの清水選手は中学校時代で陸上部に所属し、地元の滋賀県大会で優勝をするエピソードを持っています。生まれながらスポーツでの才能があったようですね。
愛媛大学に進学後、サッカー部に入部しました。入部した理由はなでしこジャパンで活躍した澤穂希選手に憧れたそうです!
大学卒業後はサッカー選手として活動しますが、半月板の損傷により選手を引退します。引退後は大阪のトレーニングジムにトレーナーとして勤務しました。
しかし2012年、病気によって足に障がいを負ってしまい、「この足では続けることはできない」と思った清水選手はトレーナーを辞めて車いす生活に入りました。
その後、足に障がいを負っても働くことができる仕事を探していたときに、たまたま車いすバスケットボールに出会います。そして車いすバスケットボールの女子代表チームに選ばれ、日本のスポーツ界で活躍することになるのです!
車いすバスケットボールに出会って人生を再出発した清水選手の活躍ポイントはこちらです!
清水選手の注目ポイント
注目ポイント
- 2018年、ジャカルタで開催されたアジアパラリンピック委員会が主催する競技大会で銀メダルを獲得した。
- 2021年、出場した東京パラリンピックで6位の成績を出すことに貢献した。
突然の車いす生活になっても車いすバスケットボール選手として再出発した清水選手。パラリンピックの他にさまざまな競技大会にて活躍し、陸上やサッカーで培った経験や戦術眼を武器にチームを引っ張っています。
現在も現役の車いすバスケットボール選手として活動しています。今後の清水選手の活動に注目ですし、日本や世界に感動と勇気を与え、スポーツ界での活躍に期待ですね!
まとめ
以上で日本を含む世界各国の国際大会で活躍し、パラリンピック界・車いすバスケットボール界で活躍した土田選手、清水選手を注目ポイントで交えながらご紹介させていただきました!
今回の記事でまとめさせていただくと…
- 1:土田選手は股関節障がいでトレーナーの夢を断念するも、車いすバスケットボール専門の選手に転身し、東京パラリンピックなど数々の国際大会で活躍した。
- 2:清水選手は病気によってサッカー選手やトレーナーを辞めたが、車いすバスケットボール専門の選手に転身し、東京パラリンピックなどの競技大会で活躍した。
お2人の共通する点は東京パラリンピックに出場し、同じ日本代表チームとして活躍した点です。もしかしたら同じ滋賀県出身や同じ境遇で互いに意気投合しているのかもしれませんね!
お2人が車いすバスケットボールに出会わなければ、もっと違った人生だったかもしれませんし、今の形でスポーツ界で活躍することもなかったでしょう。そしてお2人のご活躍が世界各国に同じ障がいを患う多くの人々に生きる希望を与えたはずです!
これからのお2人の活躍に注目ですし、もっともっと日本や世界に感動と勇気を与えて頑張って頂きたいですね!
そして今回ご紹介した土田選手、清水選手だけではなく、車いすバスケットボール界にさまざまな選手が活躍しています。気になる方はぜひ注目してみてはいかがでしょうか?