2025年(令和7年)5月、「琵琶湖疏水施設(びわこそすい-しせつ)」が国宝・重要文化財として新しく指定を受ける見込みとのニュースが出ました。
リサイズ3-300x300.jpg)
まだ予定の段階なんですね。でもこの施設、いったいどういう場所なんですか? 今のうちに知っておきたいです!
国宝になることで、何か変化はあるのかなぁ? 気になりますね!
_リサイズ-300x300.jpg)
話題の主役「琵琶湖疏水施設」について、そして滋賀には他にどんな国宝があるのか、サクッと軽めにまとめて紹介しますね!
※ 記事内容は2025年5月時点の情報です
国宝になるかもしれない!「琵琶湖疏水施設」ってどんなところ?

疏水(そすい)とは
給水・水力発電などの目的で、人工的に土地を切り開いて作る水路のことです。
琵琶湖疏水施設は、滋賀にある琵琶湖から水を引き、京都府まで運ぶための設備です。
今から約140年ほど前の明治の頃に工事され、苦心のすえ、1890年(明治23年)ついに第1疏水が完成したのです。この建設は設計~施工までの工程を日本人が全て行った初めての事だったそう!
リサイズ3-300x300.jpg)
人の生活を支えるための設備なんですね! それにしても歴史が古いのですね。
当時は明治に入ってまだ間もない頃。西洋の技術に学びながら、発展に進もうと様々な試みがされていたうちの1つですね!
_リサイズ-300x300.jpg)
さまざまな施設があり、琵琶湖から京都府まで続いている
「琵琶湖疏水」自体は1つの施設をさすのではなく、複数の設備が繋がるようにして成り立っています。
今回国宝に指定されることになった5つのうち、「第一隧道(だいいち-すいどう)」が大津市にあり、第二・第三隧道などは京都府にあります。
_リサイズ-300x300.jpg)
明治期の京都の【近代化】に欠かせなかった設備であり、当時の日本人の技術力を示すものでもありました!
隧道(すいどう)とは
人工的に掘られたトンネルのこと。
生活用水や発電など、多くの用途に使われた
人工運河である琵琶湖疏水は、下記のような目的のために造られ、多くの用途に使用されてきました。
- 舟運
- 灌漑(かんがい)
- 防火
- 発電
- 水道 など
リサイズ3-300x300.jpg)
当時は文明開化! まだ自動車も広まっていなかった頃で、水力発電も画期的だった時代です。
▽ おすすめ関連記事|滋賀では世界遺産も登録されています!
国宝になったのはどの施設? 指定されると何か変わる?

新たに国宝指定になるのは、滋賀では第一隧道です。国宝になると、保護の対象となる代わりに、現状維持に努めるなどの義務も生じます。
国宝になる施設
名称 | 所在地 |
---|---|
第一隧道(だいいち-すいどう) | 大津市、京都市 |
第二隧道(だいに-すいどう) | 京都市 |
第三隧道(だいさん-すいどう) | 京都市 |
インクライン | 京都市 |
南禅寺水路閣 | 京都市 |
この他、19ヵ所にある施設も重要文化財に指定(※ 国宝になる5ヵ所は重要文化財にもなるので、計24ヵ所)。
-1-300x300.jpg)
滋賀にあるのは、国宝になる「第一隧道」、重要文化財「大津閘門及び堰門」「大津運河」です。
国宝になると保護や支給もあるが、義務も発生する
国宝に指定された施設・物には、メリット・デメリットが発生します。
維持費用のための補助金や法律などで守られたりするメリットがある代わりに、現状維持に努める・工事などを行う際に許可が必要などの義務もあるのです。義務は悪いものではないかもしれませんが、責任があり、なかなか自由にはならないもの。
人によっては「面倒に感じる」「余計な費用が掛かりそう」など、デメリットに思うこともあるでしょう。
リサイズ3-300x300.jpg)
歴史価値のあるものを守って残していくための、国宝指定なんですね!
滋賀の国宝は他にどんなものがある?

滋賀県にはたくさん国宝があり、全国でも多い3位です!
【滋賀にある国宝指定の建造物の例】
- 彦根城
- 石山寺(本堂・多宝塔)
- 金剛輪寺(本堂)
- 長寿寺(本堂)
- 竹生島(神社の本殿)
など
_リサイズ-300x300.jpg)
比叡山延暦寺は、ユネスコ世界文化遺産でもありますよ!
ちなみに、1位・2位は奈良県と京都府です。
-1-300x300.jpg)
まとめ
この記事では、新たに国宝指定される予定の「琵琶湖疏水」をメインにお伝えしました。
- 明治頃に造られた、京都まで続く運河などの設備!
- 滋賀で国宝になるのは第一隧道!
- 滋賀には他にも国宝がたくさんある!
国宝が多く現存する場所は、歴史が深いところでもあります。琵琶湖疏水を含め、滋賀にはたくさんの歴史スポットがありますので、この機会にぜひ訪れてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。