日本を含む世界各国で問題となっている“殺人”。この言葉の意味通り人を殺す行為です。感情的や計画的などさまざまな動機で発生します。人を殺せば懲役10年以上か無期懲役、死刑の可能性があります。
警察庁の犯罪統計資料で日本では2024年の1～2月で認知された殺人の件数だけで140件あります。今まで日本で発生した殺人事件では坂本弁護士一家殺人事件などが全国的に知られているでしょう。
そして滋賀県にも全国的に知られた殺人事件が発生しているのはご存じでしょうか?
「滋賀で有名な殺人事件?」とイメージがつかない方もいるでしょう。
この記事では滋賀で発生し、全国的に知られた殺人事件を3件をあげ、要点を整理しながらご紹介します。
参考:警察庁｜犯罪統計資料
滋賀の殺人事件1:滋賀県長浜市園児殺害事件
最初の1つ目は滋賀県長浜市で発生した滋賀県長浜市園児殺害事件です。
2006年(平成18年)2月17日に発生し、2人の幼稚園児が殺害されました。犯人は同じ幼稚園に通う同級生の母親です。
滋賀県長浜市園児殺害事件の要点をご説明します。
滋賀県長浜市園児殺害事件の要点
- 被害者の幼稚園児2人は5歳で男児・女児である。
- 被害者の2人は包丁で殺害され、体に10カ所以上の刺し傷。
- 犯人の母親は中国出身で、日本語で話すのは苦手だがおっとりとした性格。
- 殺害現場は同級生の母親が所有する白い車であり、警察は検問の際に母親が運転する白い車を不審がったという。
- 車内には血の海と化しており、男児と女児の血が付いた包丁が置いてあった。
- 事情聴取で母親が犯行を認め、殺人容疑で逮捕した。
- 殺害の動機は「自分の子が幼稚園でいじめられている」と思ったという。
「自分の子が幼稚園でいじめられていると思った」を動機に、幼い2人の命が奪われた滋賀県長浜市園児殺害事件。しかし実際に被害者側がいじめをしていたのかは不明です。警察の検問で無事犯人が逮捕されました。犯人の母親は裁判で無期懲役の判決が言い渡され、現在も服役中です。
参照↓
滋賀新聞の掲載記事↓
滋賀の殺人事件2:琵琶湖バラバラ殺人事件
2つ目は滋賀県近江八幡市などの琵琶湖の沿岸部で発覚した琵琶湖バラバラ殺人事件です。
2008年5月17日、近江八幡市の湖岸で遺体の一部が発見され、その後東近江市・大津市・草津市で他の部位が発見されました。琵琶湖の沿岸部で発覚されたことが事件の名前の由来になっています。
琵琶湖バラバラ殺人事件の要点をご説明いたします。
琵琶湖バラバラ殺人事件の要点
- 死因は首を絞められたことによる窒息死である。
- 警察は殺人・死体遺棄容疑で捜査を開始するが、10数年が経っても犯人は捕まっていない。
- 事件から10年後に被害者の身元が判明した。
- 被害者は野洲市に住む39歳の男性である(職業は不明)。
- 現在も捜査中で、未解決事件となっている。
- この事件では虚偽通報がおきていた。
琵琶湖の湖岸にバラバラな状態の遺体が発見され、全国に知られることになった琵琶湖バラバラ殺人事件。2018年には被害者の身元が判明しています。
現在は犯人が特定されておらず、未解決事件となっています。
参照↓
滋賀の殺人事件3:滋賀医科大学生母親殺害事件
最後の3つ目は滋賀県守山市で発覚した滋賀医科大学生母親事件です。
2018年3月に滋賀県守山市で野洲川の河川敷に遺体が見つかります。犯人は32歳の娘Nで、殺害された被害者は58歳の母親Sです。
滋賀医科大学生母親殺害事件の要点をご説明します。
滋賀医科大学生母親殺害事件の注目ポイント
- 被害者の母親Sは包丁を改造した凶器で首を数回刺されて殺害された。
- 事件当時、犯人の娘Nは滋賀医科大学医学部看護学科の医学生だった。
- 母親Sの殺害後、娘Nは滋賀医科大学を卒業し、逮捕されるまでに滋賀県内の病院で勤務。
- 河川敷で母親Sの遺体が発見された後、警察は聞き込みした娘Nの返答に対して疑念を持った(発見当時、母親Sの身元は不明である)。
- 警察の捜査により、スーパーマーケットでの防犯カメラの映像や店員らの情報、DNA鑑定によって遺体の身元が母親Sと特定した。
- 娘Nは死体遺棄容疑、殺人容疑で逮捕され、裁判で懲役10年の判決が言い渡された。
- 犯行の動機は「母Sの教育虐待から解放されるため」である。
実の娘が母親を殺害した滋賀医科大学生母親殺害事件。犯行の動機は母親からの異常なプレッシャーや教育虐待が理由です。裁判では動機などの要因から、懲役10年という殺人罪としては比較的軽い判決が下されました。犯人の娘Nは現在も服役中です。
参照↓
まとめ
以上で滋賀県にて発生した3つの殺人事件についてご紹介いたしました。
今回の記事でまとめさせていただくと…
- 事件1:『いじめられたと思った』を動機に2人の幼稚園児の命が奪われた滋賀県長浜市園児殺害事件。
- 事件2:現在も未解決事件となっている琵琶湖バラバラ殺人事件。
- 事件3:過度な教育虐待が引き起こした滋賀医科大学生殺害事件。
事件1ではいじめ(真偽は不明)、事件3では過度な教育虐待が動機として事件の発端となっています。いずれも犯人は現在も服役中。そして事件2では未解決事件となっており、現在も捜査中です。
