昨今においては、滋賀で空き巣(侵入盗)被害が発生しています。
「そんなこと現実に起こるわけがない」
「私の家は大丈夫でしょ」
なんて油断をしていませんか?
みなさんの心が休まる家と、日常の平穏を守るため、できる限りの防犯対策を行うように心がけましょう。ほんのちょっとのことで、空き巣被害を減らすことができますよ。
この記事では、滋賀でおきた空き巣被害や手口、対策についてご紹介します。
滋賀でおきた空き巣被害【主な3件】
被害1. 2022年08月
大津市の住宅に空き巣に入ったとして、県外の男性4人が逮捕されました。彼らは滋賀だけでなく、中部や中国地方で起こった約100件の空き巣被害に関連があるとされています。
彼らの基本的な手口は、2階以上の無施錠の部屋からの侵入でした。
被害2. 2024年02月
東彦根市と日野町にある理容店や美容店など計5店舗において、現金やカメラなどの物品が盗まれる窃盗事件が発生しました。いずれも店舗の入り口をこじ開けられていたため、そこから侵入したと思われます。
他にも、何者かが侵入しようとした形跡があると2店舗から届けがあったそうです。
被害3. 2024年04月
長浜市の住宅に侵入して、現金や商品券を盗んだベトナム人3人の裏付け捜査が終了しました。彼らの犯行は県外にもおよび、被害額は1050万円にのぼるそうです。
彼らはGoogleマップのストリートビューを使用して「人気のない空き家」「雑草が生えて庭が荒れている」「雨戸が閉まったまま」といった家に当たりをつけて犯行を繰り返していました。
空き巣の侵入手口【主な3つ】
空き巣の侵入手口は主に「鍵の無施錠」「ガラス破り」「ピッキング」の3つです。
手口1. 鍵の無施錠
玄関や窓の鍵がかっていない場所からの侵入が一番多いとされています。実際に、2023年滋賀の空き巣(侵入盗)被害のうち、半数以上が無施錠であったことが判明しています。
参考:★犯罪発生日報★|滋賀県警 (shiga.lg.jp)
「忍び込み」や「居空き」にも注意
「空き巣」は住民の留守を狙って行われますが、侵入・窃盗被害は必ずしも留守中のときだけと決まっているわけではありません。
鍵の無施錠による被害が大きいのは、住民が寝静まった頃に侵入する「忍び込み」や、在宅中の隙をついて窃盗を行う「居空き」による可能性もあります。
留守でも在宅でも、家のドアや窓に鍵をかけることを心がけるようにしましょう。
手口2. ガラス破り
鍵の無施錠の次に多いとされる手口です。
窓の錠前部分にマイナスドライバーなどを使用してこじ開ける「こじ破り」や、窓をハンマーやバールなどで叩き割る「打ち破り」、窓の鍵付近をライターやバーナーで熱して水をかけてヒビを入れる「焼き破り」といった手段があります。
ガラス破りの対策
自分で簡単に対応できるのが、防犯フィルムを窓ガラスに張り付けることです。ただし、警察庁・国土交通省・経済産業省が性能を公認している証である「CPマーク」がついたものであることが大前提です。この「CPマーク」がついた防犯フィルムは、試験において「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」を防ぐことができたもので、安全性が保障されています。
フィルム施工技能士の国家資格を持った専門業者にしか張ることが許されていないので、まずは問い合わせてみましょう。
手口3. ピッキング
鍵穴に工具を入れて開錠する手口で、昔から使用されている古い鍵穴はピッキングに弱いため開錠されやすく危険です。
ピッキングの対策
鍵の表面にくぼみが複数あるディンプルシリンダー錠、ロータリーシリンダー錠などの防犯性が高い鍵や、ICカードで開錠するタイプへの変更がおすすめです。
他にも、防犯カメラやセンサーライトの設置も効果が高いとされています。
▼おすすめ記事:空き巣と同様に、地震も他人ごとではいられません。
空き巣から家を守る方法
空き巣は、外観的に防犯意識が高いと感じられる家を避ける傾向にあります。上記でお伝えした侵入手口の対策と合わせて、導入を検討してください。
- 帰宅時間が遅くなるときには、留守を悟られないように室内の電気を点けておく
- 長期間家を空ける場合は、ポストに郵便がたまらないように郵送物や新聞の配達を止めてもらう
- ベランダや庭などの見通しを良くして、死角をなくす
- センサー付きのライトや防犯カメラを設置する
- 歩くと大きな音がする「防犯砂利」を敷地内にまく
- セキュリティサービス会社と契約する
滋賀県警公認 ドロボー仮面
防犯の啓発活動を行うキャラクター「ドロボー仮面」をご存じでしょうか。滋賀県警生活安全企画課公認のダークヒーローで、職業「泥棒」と自称する彼は以下のように語っています。
- 夏は夜に窓を開けっぱなしにしていたり、琵琶湖で遊泳する際に貴重品を置きっぱなしにしていたりするから泥棒しやすい。
- 鍵のかかっていない家をまずは狙う。室外機などの足場があれば2階でも入る。
- 防犯カメラがある場所には近づかない。
参考:「夏は好都合。家に鍵掛けときや」 滋賀県警の異色キャラ「ドロボー仮面」に初の独占インタビュー – 産経ニュース (sankei.com)
まとめ
- 被害は無施錠の家が多い(在宅中でも泥棒は侵入してくる)
- 人の気配が感じられない場所が狙われやすい
- 不在であることを悟らせない工夫をする
- ベランダなど、家の死角をなくす
- センサー付きのライトや防犯カメラを設置する
空き巣による被害は間違いなく発生しています。他人ごととは思わず、常に警戒して、防犯対策をすることが重要です。人目に付きにくい場所にある家は、空き巣に狙われる可能性が高いので、特に注意するようにしましょう。