滋賀県には、歴史深いソウルフードがたくさんあります。
- 日本一の大きさを誇る琵琶湖の『湖魚料理』
- シベリアから飛来するあの鳥を使った『鍋料理』
- 400年の歴史をもつ三大和牛に職人技が光る『銘菓』 など
これらのソウルフード誕生には、滋賀県の食文化事情が大きく関係しているのです!
滋賀県で一度は食べておきたいご当地料理ですね!B級グルメ好きなんですよ~
まだ食べたことがないあなた、そして、ひさしぶりに食べたいあなたに! 県民から愛される地元グルメ【8選】を、「郷土料理」「B級グルメ」「お菓子」の順にご紹介します!
※ソウルフードとは「地域で親しまれている料理」のこと
※掲載の情報は記事作成時のものです(※2024年11月更新)
滋賀に伝わるソウルフード!伝統の郷土料理
まずは伝統の郷土料理3つから紹介していきます。
1.ふなずし
現存する最古のお寿司『ふなずし』。
主にニゴロブナが使われます。中でも、子持ちのメスは最高級品。『作り方』は二ゴロブナを塩漬けにした後、炊いたご飯を重ねて漬け、自然発酵させます。
カルシウムと乳酸菌たっぷりのふなずしは美容と健康面にも優れており、噛めば噛むほど旨味を感じられる逸品です!
『ふなずし』の人気店
美味しいふなずしが食べられる人気店【3店】はこちらです。
『ふなずし』の人気店【3店】
- 「徳山鮓」滋賀県長浜市余呉町川並1408
- 「湖里庵」滋賀県高島市マキノ町海津2307
- 「ひさご寿し」滋賀県近江八幡市桜宮町213-3
2.鴨鍋
お次は、冬が近くなるとシベリアから飛来するマガモ。この天然のマガモを使った鍋料理『鴨鍋』。
鴨鍋は引き締まった肉質と脂身の甘さが特徴です。有名な豊臣秀吉も琵琶湖のマガモを好んで食べていた記録が残されています。
鴨鍋がお店に出始めると〝今年も冬が来た〟と感じさせられますね。「鴨が葱を背負ってくる」ということわざのがあるように、カモとねぎの相性は抜群ですよ!
『鴨鍋』の人気店
鴨鍋の人気店【3店】はこちらです。
『鴨鍋』の人気店【3店】
- 「住茂登」滋賀県長浜市大宮町10-1
- 「鳥新」滋賀県長浜市南呉服町9-17
- 「湖国料理やまじん」滋賀県近江八幡市白王町1423
3.近江牛
言わずと知れた三大和牛のひとつ、『近江牛』。
江戸時代、牛肉は食肉禁止とされていましたが、彦根藩のみ唯一許され、療養薬として食されていました。きめ細かい柔らかな肉質と甘い脂に芳醇な香りを持ち合わせていることが特徴です。
ミシュランに掲載されている海外の著名なレストランでも、近江牛は注目されています!
『近江牛』の人気店
近江牛が食べられる人気店【3店】はこちらです。
滋賀のB級グルメ!地元ご飯ならコレ
続いては滋賀のB級グルメを2つ紹介します。
この他、「サラダパン」「近江牛バーガー」「ブラックバスのバーガー」などもありますよ!
4.近江ちゃんぽん
ちゃんぽんといえば、長崎が有名ですが滋賀も負けていません!その名も『近江ちゃんぽん』。
近江ちゃんぽんは全国展開している「ちゃんぽん亭総本家」の前身である「麺類をかべ」が明治時代に考案しました。
何といっても汁まで飲み干したくなるそのおいしさ。肉や野菜を煮込むことでスープに旨みが広がります。お酢や特製ラー油を入れるのが通の食べ方だそうです。健康的な一杯をぜひご賞味ください♪
『近江ちゃんぽん』の人気店
近江ちゃんぽんの人気店【3店】はこちらです。
5.のっぺいうどん
明治に考案された『のっぺいうどん』。
その特徴は、さまざまな野菜が入っていることと、スープに葛のとろみがあることです。一説には、スープのあんが〝のっぺり〟していることから「のっぺいうどん」という名前が付いたとあります。
お店や家庭ごとに作り方は異なりますが、主にシイタケに湯葉、麩、かまぼこといった具材が入っていて、トッピングにはショウガを少し入れます。芯から温まれるので、風邪気味の際にも効果的。冬に食べたいB級グルメのひとつです。
『のっぺいうどん』の人気店
のっぺいうどんの人気店【3店】はこちらです。
『のっぺいうどん』の人気店【3店】
- 「茂美志゛や」滋賀県長浜市元浜町7-15
- 「うどん・そば吉野」滋賀県長浜市元浜町6-16
- 「善光」滋賀県長浜市公園町8-54
その他 人気のB級グルメは?
こちらの記事もオススメです。よければ読んでみてください!
▼滋賀発祥!県民のソウルフードで外せない「サラダパン」に迫ります!
▼近江牛や、琵琶湖の魚を使ったご当地バーガーはいかがですか?
お菓子は別腹!滋賀県民おすすめスイーツ店
最後はスイーツを紹介します。
- たねや(カステラなど)
- クラブハリエ(バームクーヘンなど)
- ひしや(糸切餅)※ 2023年12月に閉店しました
6.たねや
滋賀の和菓子といえば、『たねや』ですね。
明治時代から滋賀で和菓子を作り続ける、全国的にも有名なお菓子屋さんです。たねやの和菓子は、季節ごとに素材を大切にして作られています。お土産にはカステラや最中、季節菓子がおすすめです。
下記の動画はたねやの公式YouTubeチャンネルで、カステラができあがるまでの工程がまとめられています。手間を惜しまず、丁寧にカットされていく職人技は圧巻ですよ。
7.クラブハリエ
昭和26年にたねやの洋菓子部門として設立された『クラブハリエ』。
テレビでもたびたび取材され、全国にファンが大勢います。なんといっても、一層一層、職人の手で丹念に焼き上げられるこだわりのバームクーヘンが人気です。
ふんわりしっとりと深い味わいは、「う~ん」と唸るほどのおいしさ。お店で食べるもよし、おみやげにするもよし、滋賀を代表するバームクーヘンです!
朝の情報番組「ZIP!」のコーナー「いただきます!日本全国 うまいもんジャーニー」滋賀編でも紹介されています。
8.ひしや ※ 2023年12月に閉店
【2024年11月追記】
「ひしや」は2023年12月に閉店したそうです。
糸切餅は他のお店もありますので、引き続き滋賀でお楽しみいただけます!
↓他のお店
滋賀の銘菓といえば「糸切り餅」。
糸切餅はこんなお菓子!
若干の塩気がある餅にこしあんを包んで、表面には青・赤・青 に色付けした餅を引き伸ばし、それを糸で切ります。
なんと起源は、約700年前の「蒙古襲来」にさかのぼります。三本線は蒙古軍の旗印を表現し、糸で餅を切ることで蒙古軍を断ち切る、という願いが込められたそうです。
夏季の間はお餅が柔らかくなってしまうため、休業されます。
現在も店頭で〝糸で切る〟のは『糸切餅本家ひしや』だけ。伝統を守り続ける職人技を間近で見てみたいものですね。
その老舗『ひしや』を紹介します。
下記の動画は、ひしやの製作工程が撮影されています。糸には三味線の弦を使っているそうですよ。
滋賀のソウルフード|意外と知らない独自の食文化事情
滋賀県といえば、琵琶湖ですよね!その大きさは日本一。滋賀県の6分の1をも占める面積があります。この琵琶湖の豊かな水の恵みを受けて、独自の食文化が発展していきました。
固有種の誕生
湖が誕生して400万年もの間に「琵琶湖のみに生息する固有種」が誕生しました。有名なのは
です。これらは県内の小学校の給食にも出てきます。
琵琶湖周辺で獲れる野生鳥獣を使った「ジビエ料理」
琵琶湖を囲む山々では、イノシシ、鹿、熊や真鴨などが狩猟できます。野生鳥獣の食肉を使ったジビエ料理が有名です。
日本三大和牛「近江牛」
日本三大和牛のひとつ「近江牛」は、約400年もの歴史があり、ブランド和牛の中でも群を抜きます。実は、近江牛にも琵琶湖が大きく関係しています。優れた近江牛を育てるには、琵琶湖のおいしい水が必要不可欠だからです。
近江米を使った発酵食も有名
滋賀県には、独自の発酵食「ます寿司(熟れ鮨)」があります。
安土桃山時代までは全国一の石高だった滋賀県
安土桃山時代までの滋賀県は、澄んだ琵琶湖の水の恩恵を受け、全国一位の石高、つまりお米の生産高を誇っていました。現在でも〝近畿の米蔵〟と呼ばれるほど、滋賀県のお米はおいしいのです。
湖魚を保存するために発酵が必要だった
長期保存のために、琵琶湖で獲れる湖魚を米と塩で発酵させました。
「美味しい近江米」と「発酵された湖魚」。この2つを合わせて出来上がったのが、握り寿司の原点ともなる熟れ鮨です。
滋賀県には琵琶湖の恵みを受けた独自の食文化があり、現在のソウルフードにつながってきたのですね!
まとめ
滋賀県は古来より、琵琶湖の豊かな水の恩恵を受けて、独自の食文化が成立してきました。現在もそれらは引き継がれています。
今回はその中でも、歴史のあるソウルフードをご紹介しました。
滋賀の歴史あるソウルフード【8選】
- 最古のお寿司『ふなずし』
- 豊臣秀吉も嗜食した『鴨鍋』
- ミシュラン店もご用達『近江牛』
- 健康的な一杯『近江ちゃんぽん』
- 冬に食べたい『のっぺいうどん』
- 素材を大切にする和菓子屋『たねや』
- 全国にファンがいる『クラブハリエ』
- 職人技が光る伝統菓子『糸切餅本家ひしや』※閉店しました
この記事を読んで「食べてみたい!」と思っていただけたのなら、とてもうれしいです♪