近江びわ子
近江びわ子

この間、「ミホミュージアム」に行ってきたの!
桃色のトンネルがきれいだったなぁ。

「ミホミュージアム」・・・・・・?
それってどんな場所?何があるの?

滋賀太郎
滋賀太郎

滋賀県にある美術館・MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)をご存じでしょうか?美しい景観が人気を呼び、最近ではSNSに写真が投稿されるなどして若い世代にも注目されているスポットです。

山奥にあるという自然を生かした外観は多くの人々の心をひきつけ、建物と自然が織りなす優美な景色に目を奪われます。

「よく知らない・・・・・・」で済ませてしまうにはもったいないくらいに見どころが詰まったミホミュージアムを、ぜひこの機会に知ってみませんか?

滋賀県にお出かけする予定がある方や美術館に興味がある方はもちろん、たまたまこのページを開いて初めて名前を目にしたという方も、ぜひミホミュージアムの魅力を知っていきましょう。最後まで読み終えたころには、今すぐ訪れたくなっているはずです。

※ 記事内の情報は、記事作成時のものです

魅惑の美術館・ミホミュージアム!概要&魅力を解説

トンネルと枝垂れ桜

〈ミホミュージアム〉について知りたい!2つのポイント

  • どんな場所? 誰が建てたの?・・・その1「ミホミュージアムとは?」
  • なぜ人気なの?見どころは?・・・その2「ミホミュージアムの魅力とは?」

その1・ミホミュージアムとは?

MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)は、滋賀県甲賀市にある「信楽焼(しがらきやき)」で有名な町・信楽町に建てられた美術館です。創立者・小山美秀子(こやまみほこ)さんと世界的建築家・I.M.ペイ氏の2人によって手がけられました。

パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで有名なI.M.ペイ氏が「桃源郷」をモチーフに造ったとされるこの建物は、落ち着いた外観が山々の自然に溶け込み、一歩足を踏み入れれば人々を幻想的な世界へと誘います。

「桃源郷」とは?

中国の詩人・陶淵明(とうえんめい)が『桃花源記』に描いた理想的な世界。ひとりの漁師が桃の花が咲き匂う林の中に迷い込み、戦乱のない平和な地にたどり着く。

参考webサイト:故事・ことわざ・慣用句辞典オンライン「桃源郷」goo辞書(デジタル大辞泉)「桃源郷」

また、小山美秀子さんが40年に渡って集めてきた美術品の中から、常時250〜500点ほどが展示されています。季節ごとに企画される特別展では、常設展には並べられていない他の作品も見られます。

その2 ・ミホミュージアムの魅力とは?

美術館を囲う四季折々の自然と、I.M.ペイ氏の緻密な計算によって生み出された建物との調和による見事な景色はまさに絶景です。この美術館最大の魅力とも言えるでしょう。人々をとりこにする絶景スポットを厳選して3つご紹介します。

見どころ①世界観に引き込まれる!桃色のアプローチロード

チケット売場やレストランを含む「レセプション棟」から美術品を収蔵する「美術館棟」へと向かう道のりは約500メートル。『桃花源記』で桃の花に誘われて迷い込んだという世界観を体現しているかのような美しい散策路が続いています

見どころ②桃源郷への入口!絶景に出会える光のトンネル

アプローチロードの先にある長いトンネルはゆるやかにカーブを描いているため、入口から出口を見ることができません。「この先に何が待っているのだろう?」と人々の期待がますます高まる仕掛けになっています。

そして光があふれる出口では、本館・美術館棟が顔を見せます。出口にすっぽりと納まるような構図の美術館棟と寄り添う自然との景色は、まるで一枚の美しい絵のようです。

トンネル内の銀色の壁面は差し込む光を反射し、季節ごとの色彩に染まる人気のフォトスポットです。とくに桜の時期は最も注目されておりホームページに開花情報も掲載されています。

▽桜色のトンネル

▽新緑のトンネル

見どころ③緻密に計算された奥深い美しさ!「美術棟」

トンネルを抜けてつり橋を渡ると、草ぶき屋根を連想させるようなガラス屋根の建物「美術棟」が待ちかまえます。まさにようやくたどり着いた桃源郷とも言えるこの建物は、周囲の自然を保つために建築容積の80%以上を地中に埋設させ、建物の上にも自然を復元するという工夫がされています。

I.M.ペイ氏が建築においてこだわった「光」。美術館棟で最初に足を踏み入れるエントランスは自然の「光」が降り注ぐ優しい空間となっています。あたたかみのあるベージュ色の壁面と窓ガラス全体に広がる壮大な景観は、人々の心に風を送りこみ心地よい特別な気分にさせてくれます。

▽紅葉と美術館棟

▽こちらの記事では「滋賀の人気紅葉スポット」をご紹介しています。合わせてご覧ください。

気になる!〈ミホミュージアム〉その他の疑問

ここからは、さらに気になるポイント「時間・料金・館内での食事」の3つに注目し、それぞれの疑問を解決していきます。

①展示物を見るのにかかる時間は?

展示場でかかる目安時間は、常設展・南館と特別展・北館、それぞれ30分〜1時間半ほどです。

小山美秀子さんが生涯に渡って集めた美術品はどれも見応えのある貴重な物ばかりです。日本美術から世界の古代美術まで約3,000点にものぼります。

②かかる料金は?

入館料・一覧

〈大人〉 個人:1,300円 /団体:1,100円
〈高校・大学生〉個人:1,000円/団体:800円
〈小学・中学生〉 無料
〈障がい者手帳をお持ちの方 〉障がい者手帳提示で本人・介添1名無料

レセプション棟内にあるチケット売場、またはオンラインでもチケットを購入できます。

③館内で食事はできる?

館内にはレストランとカフェがあります。

レストラン・カフェで使用する食材は、農薬や肥料を一切使用していません。穀類や野菜だけでなく、調味料の加工工房や調理のあらゆる行程で、余計なものを使わない自然由来の優しさにこだわっています。食事にも「美」を追求するミホミュージアム・オリジナルのメニューを味わってみてはいかがでしょうか。

レストラン・カフェ

レストラン〈Peach Valley(ビーチバレイ)〉

  • 営業時間 11:30~14:30
  • 場所 レセプション棟内

カフェ〈Pine View(パインビュウ)〉

  • 営業時間 10:30~16:30
  • 場所 美術館棟内

訪れる前に知っておきたい!開館情報&その他サービス・注意点

最後は「開館情報」と「利用できるサービス・訪れる前の注意点」をご紹介します。

〈ミホミュージアム〉開館情報

〈住所〉滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300

〈電話番号〉0748‐82-3411

〈開館時間〉10:00〜17:00(最終入館時間 16:00)

〈休館日〉各開館期間中の月曜日(祝日の場合は各翌平日)※展示の入替などによる休館があります。

〈アクセス〉

・公共交通機関を利用:JR石山駅より帝産バス「ミホミュージアム」行、約50分
・車を利用:新名神高速「信楽IC」より約15分、同「草津田上IC」より約20分、名神高速「栗東IC」より約30分、京滋バイパス「瀬田東IC」より約30分、名阪国道「壬生野IC」より約35分

利用できるサービス

レセプション棟と美術館棟をつなぐ道のりの移動には、無料電気自動車を利用できます。(※混雑状況によっては利用できない場合もあります。)

また、有料の音声ガイドの貸出も行われています。展示物の解説だけではなく、建築の見どころや音楽なども楽しめます。

訪れる前の注意点!

特別展の入替時期は休館になるため注意が必要です。ホームページの開館カレンダーを確認するとよいでしょう。

また、ミュージアムショップは2024年4月現在休止中です。利用したい施設があらかじめ決まっている場合には事前にホームページで確認しておくと安心です。

まとめ

滋賀の桃源郷・ミホミュージアムの魅力は伝わったでしょうか?今回ご紹介した解説ポイントをまとめました。

  • その1・ミホミュージアムとは?→滋賀県甲賀市信楽町にある、桃源郷がモチーフの美術館!
  • その2・ミホミュージアムの魅力とは?→四季折々の豊かな自然と世界的建築家が手がけた建物の2つが織りなす美しい景観が人気!

また、「展示場の目安時間」・「利用料金」・「館内のレストランとカフェ」の3つにも注目しました。訪れる前にホームページで開館情報を確認し、利用できるサービスを把握しておくと安心ですよ。

ぜひカメラを持ってミホミュージアムを訪れ、幻想的な世界観にたっぷり浸ってみてくださいね!

▽桜が好きな方は菜の花もいかがでしょうか?こちらの記事もぜひどうぞ!