近江八幡(おうみはちまん)は琵琶湖(びわこ)の東側の湖東地区にあり、滋賀県のほぼ中心に位置していて、昔は田園が広がり、肉牛の飼育も盛んだったそうです。楽市楽座で城下町を商業都市としても発展し、そのおかげで近江商人をたくさん輩出しました。

今でも城下町や水郷など、古くからの街並みがそのまま残っており、滋賀県を代表する観光スポットとなっています!きれいに残っているのでタイムスリップしたような感覚が味わえるのです。

そんな近江八幡市は、近江商人が多く輩出した理由は何か、なぜ古い街並みがきれいに残っているのか、といった歴史について解説していき、おすすめの観光スポットを紹介していきます!記事を終えた頃には近江八幡の魅力を実際に感じたくなること間違いなしです。近江八幡の良さを味わいにでかけましょう!

近江びわ子
近江びわ子

近江八幡は歴史のある町なんですね。
知りませんでした。

あの有名な織田信長が目をつけた場所なんですよ。
それでは近江八幡を一緒に学んでいきましょう!

滋賀太郎
滋賀太郎

滋賀の近江八幡|観光・人気スポット

※画像はイメージです

観光スポット①安土城跡

城下町で栄えた八幡堀付近から少し離れたところにあり、車で約10分の距離です。

織田信長が3年の歳月を経て建てたと伝えられている「安土城」の跡地です。本能寺の変の後、称して石垣だけが残りました。

安土城中枢部への入り口である「黒金門」は大きな石を使って石垣が組まれています。大型の天主があったとされる場所は琵琶湖と広々とした景色が見渡せます。今では石垣しか残っていませんが、織田信長が天下統一を目指して建てた城跡は今でも風情が残っています。様々な石垣は見ごたえがあります!

春には桜が一面に広がり、桜の名所としても有名です。

滋賀太郎
滋賀太郎

織田信長が築き上げた城跡に触れ、パワーをもらいしょう!

▼6枚目に大きい意志を使った石垣があります!ご参考に。

施設情報

《住所》滋賀県近江八幡市下豊浦

《電話番号》0748-46-6594

《定休日》年中無休(悪天候の場合休山の場合あり)

《営業時間》8:30~17:00(入城は16:00まで)

《料金》

  • 大人 700円
  • 小人 200円

▼八幡堀や安土城跡はこちらの記事で要チェックできます!

観光スポット②日牟禮八幡宮

近江八幡の由来ともなった日牟禮八幡宮は、八幡さまが祀られている神社で八幡堀からも近く、人気の観光スポットです。観光する人も多くいますが、樹々に囲まれて静けさがあり、同じ観光地の八幡堀とはまた違った空気感があります。

有名な行事ごとに「左義長祭(さぎちょうまつり)」があります。豊臣秀次が移住させた民たちが、元々行われてた「八幡祭」の荘厳(しょうごん)さに驚き、それに対抗して始まったと伝えられています。左義長祭は毎年3月14・15日付近の土日に行われています。日程が合えば一度祭典にも参加されてみてはいかがでしょう。

滋賀太郎
滋賀太郎

自由商業都市として栄えた城下町のお祭りが今もなお、伝統として受け継がれています
豊臣秀次は偉大な人物だということがわかりますね。

▼近江八幡の由来ともなった日牟禮八幡宮。写真でも静けさが伝わってきます。

施設情報

《住所》滋賀県近江八幡市宮内町257

《電話番号》0748-32-3151

《定休日》年中無休

《営業時間》24時間(夜間は暗いので注意して下さい)

《ホームページ》日牟禮八幡宮

《公式Instagram》日牟禮八幡宮

人気スポット①ほりかふぇ

時代劇のロケ地として有名な八幡堀をテラス席から目の前で楽しめる絶好のカフェです。店内飲食もできますが、よい機会なのでテラス席でゆっくり観光名所を味わいましょう。ゆっくり眺める景色はまた違って感じ方ができます。

飲み物もお酒やノンアルコールが充実していますが、こちらではランチで近江牛がいただけます!

メニューも豊富で

  • 近江牛ステーキ重
  • 近江牛つけ麺
  • 近江牛ソルロンタン定食(冬季平日限定) など

近江牛を他とは違ったメニューで味わえます!他にもビワマスの煮付けやブラックバスのフライなど中々味わえないメニューもあります。八幡堀を眺めながらゆったりランチでくつろぎましょう。

▼八幡堀を眺められるテラス席です!風情を感じられていいですね♪

店舗情報

《住所》滋賀県近江八幡市多賀町743

《電話番号》0748-26-3375

《定休日》毎週水曜日

《営業時間》

  • 平日|11:00~15:00(ラストオーダー14時30分)
  • 土日祝|10:30~16:00(ラストオーダー15:30)

《ホームページ》ほりかふぇ

《公式Instagram》ほりかふぇ

人気スポット②まるたけ近江西川

昭和22年創業の近江牛にこだわりを持ったお店です。

歴史的建造物群保存地区の新町筋と永原町筋の間にある仲屋町通りにお店はあります。二つの筋の中間にあるので、新町筋か永原町筋、どちらから観光しても立ち寄りやすいので安心です。

牛の飼育から販売まで全ての工程しています!観光地だからといって近江牛の値段を上げていないのもお店のこだわりです。

本当においしいお肉には味があると言われています。観光と一緒に「本物の近江牛」を味わいましょう!

メニューは

  • 近江牛すきやき御前
  • 近江牛づくし弁当
  • 近江牛ハンバーグ など

近江牛をふんだんに使ったメニューばかりです。

近江びわ子
近江びわ子

味のあるおいしい近江牛を味わってみたくなりました!

▼こちらが「近江牛すきやき御前」です。本物の近江牛をぜひ!

店舗情報

《住所》滋賀県近江八幡市仲屋町中17

《電話番号》0748-32-2336

《定休日》毎週火曜日

《営業時間》

  • 平日
    • ランチ|11:00~15:00
    • ディナー|17:00~20:00
  • 土日祝|11:00~20:00(ラストオーダー19:00)

《ホームページ》昔ながらの近江牛専門店 まるたけ近江西川

滋賀の近江八幡|歴史

※画像はイメージです

近江といえば『豊臣家』『近江商人』。そして風情ある景観です。

滋賀太郎
滋賀太郎

それらについて紹介していきます。

豊臣秀次とは

豊臣秀次は豊臣秀吉の姉・ともの子で、秀吉の養子でした。秀吉に跡継ぎがおらず養子となり、後に関白職を継ぎました。しかし、秀吉に跡取りが産まれたことにより、後継者争いで自害させられてしまいました。

そんな豊臣秀次でしたが、近江43万石の領主を18歳のときに命じられています。織田信長の亡き後、安土城下の民たちは、豊臣秀次に近江八幡の地へ移され、城下町を開いたのです。自由商業都市の発展を目指し、そこで取り入れたのが楽市楽座です。楽市楽座を施行したことにより、琵琶湖と八幡堀をつないで往来する船を寄港させました。そうすることにより、秀次は商いのまちとしての基盤を5年で築いたのでした。

まちづくりにかけた秀次の情熱は今もなお受け継がれており、町並み保存運動や八幡堀の歴史を活かしたまちづくりが行われています。

近江商人

近江商人とは、近江を本宅・本店として他国に行商した商人のことを総称するものであって、近江で商う商人ではありません。大坂商人・伊勢商人と並ぶ三大商人の一つです。

近江商人には「売り手によし、買い手によし、世間によし」という言葉があるように「商売において売り手と買い手が満足するのは当たり前のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方があり、今でも伝えられている経営理念です。「三方よし」と表現されています。

近江びわ子
近江びわ子

自分の利益だけではなく、社会のことも良くなるように考えていることは素敵な教えですね。

近江八幡の景観

近江八幡市は、楽市楽座で自由商業都市の発展を築いた町並みは、文化財保護法により「伝統的建造物群保存地区」として守られています。旧市街地は今もなお、基盤目状の町並みと近江商人の本宅が残されており、当時の面影が感じられます。「参考:近江八幡観光物産協『歴史的建造物群保存地区』のページ

八幡堀

琵琶湖からの往来船を寄港させた八幡堀は、人・物・情報を集め、城下町を大いに活気づけました。その水路や建造物は、住民たちの保存運動や清掃活動によってきれいに保たれています。

昔にタイムスリップしたような感覚になる八幡堀は、今では観光名所となっており、時代劇のロケ地として知られています。

八幡堀は徒歩でゆっくりと四季折々の風景を楽しめます。そのまま徒歩もいいのですが、ワンランク上の観光があります。なんと、八幡堀の水郷を船で楽しめるのです!船でしか見られない、自由商業都市を発展させた景色がそこにはありますよ!徒歩とは違った景観を一度体験してみて下さい。予約なしでも2人以上で乗船できるので、友達や家族とご一緒にどうぞ♪わんちゃんも乗船できます!(おむつ必須)

▼映画のロケ地として有名な八幡堀です。八幡堀めぐりはこの水路を船で移動します♪

八幡堀めぐり

《住所》滋賀県近江八幡市多賀町743

《電話番号》0748-33-5020(当日に関するお問い合わせ|090-6977-0045)

《定休日》年中無休(天候などにより臨時休業の場合があります)

《営業時間》10:00~16:00(冬季は天候により早まる場合があります)

《料金》

  • 大人 1,500円
  • 小人 1,000円
  • 犬 1,000円(抱っこできる犬は無料)

《ホームページ》お食事処 和でん・八幡堀めぐり

《公式Instagram》和でん 八幡堀めぐり

▼滋賀県内の歴史あるまちは他にもあります♪

滋賀の近江八幡|近江八幡市とは

※画像はイメージです

近江八幡市の特徴

近江八幡市は滋賀県中部に位置しているので、湖北にも湖南にも行きやすく交通の便がいいのが特徴です。JR琵琶湖線の「近江八幡駅」があり、「新快速」という名の快速列車が停車するので利便性が良く、京都には約30分で訪れます。

近江八幡市の人口は約81,000人(※2022年4月時点)で県内に19市町がある中、上から8番目に人口が多いまちとなっています。暮らしに関する施設については、

  • ドラッグストア 60店舗
  • スーパー 19店舗
  • コンビニエンスストア 31店舗
  • ホームセンター 4店舗

となっており、買い物するにあたっては不便さを感じられません。

また、医療施設は

  • 病院 3施設
  • 診療所 49ヵ所

と、医療施設も充実しているので住みやすさを感じられます。

近江八幡の由来

近江八幡市には「日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)」という名の神社があり、そこから名前はきていると伝えられています。しかし、市制施行時には福岡県に八幡市(やはたし)が存在していたため、頭に「近江」と加えて「近江八幡市」となりました。

近江びわ子
近江びわ子

「近江」がついていた方が滋賀県のイメージが湧きやすくいいですね。

まとめ

近江八幡は有名な観光地です。ですが、なぜ有名なのか知らない人も多かったのではないでしょうか。ただ観光地なので訪れるのと歴史を知ってから訪れるのでは見え方・感じ方が全然違います。近江八幡の町は豊臣秀次が自由商業都市として盛んになることを目標にしたおかげで今の町並みや伝統、歴史的建造物が残っています。昔に盛んだっただけではなく、現代まで語り継がれていたおかげです。昔の町並みの中にある観光スポットが人気なのもおわかりいただけたかと思います。

歴史を感じられる建造物も多いですが、そこに新しくできたカフェでゆっくりお茶を楽しんだり、時代の変化も楽しめます。

今回は近江八幡の歴史に加えて魅力を紹介しました。こんなにきれいに残っている町並みを訪れないのは惜しいですよ!地元の方々が努力して残してきた賜物(たまもの)です。みなさん、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

観光・人気スポット

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