子どもたちが遠足で行くことが多い滋賀のびわこ文化公園。美術館や図書館などの屋内施設も充実しています。特に図書館は全国的にみても、規模の大きい施設となっています。また、2023年4月に新しい施設が登場しました。
どんな施設がオープンしたんでしょうか?
今回は、びわこ文化公園にオープンした新しい施設がどんなものなのかを調査しました。また、図書館や美術館など従来の施設の魅力を再発見できるように詳しく紹介していきます。
※ 施設情報・価格情報などは記事作成時のものです
滋賀びわこ文化公園に新施設が登場!
2023年4月、公園内にBBQ & カフェハウス「カフェボロンタ」が登場しました。カフェボロンタでは、店内での飲食の他、テイクアウトや手ぶらBBQなども行っています。
カフェボロンタのデータ
お店の脇に作られた屋根付きの広々としたパーゴラ席とお店の壁に沿うように設置されたテラス席がそれぞれ20席、手ぶらBBQが楽しめる席は40席用意されています。一部座席ではペット同伴もOKなんだそうですよ。
フードメニューはハンバーガーとホットドッグがメインです。フライドポテトなどのスナックやデザートもあります。ドリンクやアルコールメニューは種類が豊富です。BBQは事前予約が必要な場合があるので、お店に問い合わせてみましょう。
詳しいメニューはぐるなびやホットペッパーグルメでご覧ください。
期間限定で夜間営業していることも!公式サイトをチェックしてみてね。
▼県内のこだわりカフェの情報はこちらです。
びわこ文化公園は屋外の遊び場も充実しています!別記事にまとめていますので、そちらも併せてご覧下さいね!
滋賀びわこ文化公園の施設紹介(屋内編)
びわこ文化公園には、前述の新施設以外にも屋内施設があります。
屋内施設
- 滋賀県立図書館
- 滋賀県立美術館
- 滋賀県立埋蔵文化財センター
- 茶室「夕照庵」
それぞれ詳しく見ていきましょう。
その1:滋賀県立図書館
全国6位の蔵書数を誇る図書館です。1943年に大津市神出筒井で開館しました。その後、3度移転して現在の場所に移りました。図書館の公式SNSでは、図書館の最新情報が配信されています。
貸出を行っている図書館に限ると、全国4位の蔵書数なんですよ!
滋賀県立図書館
TEL (077)548-9691 FAX (077)548-9790
開所時間:午前10時~午後6時(土日祝日午後5時まで)
引用元:びわこ文化公園
休館日:毎週月・火曜日、祝日の翌日、年末年始
詳しい開館日などは公式サイトのカレンダーをご確認ください。
- 本を借りられる人:滋賀県在住もしくは県内の勤務先や学校に通っている人
- 貸出期間:最長3週間
- 貸出冊数:最大10冊
図書館ではいろいろなイベントが開催されているんですよ。中でも「地下書庫探検」は、毎年こどもの日と文化の日に行われています。
1階
- エントランスホール
- 貸出カウンター
- 児童室
- 新聞・雑誌コーナー
- 談話室
- レストラン
エントランスホール
1階にあるエントランスホールは、吹き抜けで広々としています。コンサートにも利用されるそうです。
児童室
児童室には約4万冊もの子供向け書籍があります。科学関連や工作関連、伝記が特に利用が多いそうです。児童室の本は、室内にあるカウンターで貸出、返却などを行えます。授乳室もあるので、小さなお子様がいても安心です。1階にある多目的トイレでは、おむつ替えもできます。
貸出カウンター
各資料室の資料の貸出は1階の貸出カウンターで、返却はそれぞれの資料室のカウンターで行います。
雑誌・新聞コーナー
1階の雑誌・新聞コーナーには、最新号の雑誌と当月分の新聞が配されています。椅子や机がほどよい間隔で配置されており、資料などをゆっくりと閲覧できます。
談話室
毎月第三金曜日には子ども向けの「おはなし会」が開催されます。開催は午前11時からです。「はじまるよ はじまるよ」という歌がはじまりの合図。大型絵本を使った読み聞かせや紙芝居などが3つから4つ行われ、最後は「さよならあんころもち」という歌で締めくくられます。
開催時間は15分から30分と小さなお子様の集中力に合わせたプログラムです。おなはし会の途中参加や途中退室も自由なので、気軽に参加できそうですね。
今月のおはなし会の内容は公式サイトで確認できますよ。
レストラン
図書館の一角にあるレストラン「Cafe Frank’y(カフェフランキー)」は、しっとり落ち着いた雰囲気のお店です。公園に面した部分がガラス張りになっているので緑が見渡せます。木々の緑が心を落ち着かせてくれるようです。
営業時間は午前11時から午後5時まで。午前11時から午後2時半まではランチタイムです。数種類のハンバーグランチを中心にパスタや丼、揚げ物、ホットドッグセットなど、さまざまなメニューがあります。価格は900円から1,300円ほどでリーズナブルな設定です。他にもデザートなどもいろいろありますよ。
Cafe Frank’y:(077)544-5607・Instagram
2階
- 一般資料室
- 参考資料室
- 雑誌コーナー
一般資料室
一般資料室は約15万冊の蔵書があるメインの書架室です。幅広い分野の書籍が取りそろえられています。蔵書数が膨大なので目的の本の位置を探すのが大変かもしれません。そんなときは館内にある検索端末を使って検索してみましょう。
参考資料室
参考資料室には約6万冊の資料がおさめられています。他の図書館に比べて水に関する資料が多くあるのは、琵琶湖を有する滋賀県の図書館ならではではないでしょうか。当然ながら滋賀県に関する資料もたくさんあります。
図書貸出券の登録はこちらのカウンターで行っています。
雑誌コーナー
いろいろな分野の雑誌が並んでいる2階の雑誌コーナー。扱っている雑誌は約700誌に登ります。1階の新聞・雑誌コーナーにある週刊誌のバックナンバーは6カ月分が保管されています。週刊誌以外は2年分をストックしているそうです。海外の雑誌も取り扱っています。
自分のパソコンやスマホを使って、図書館のサイトから本を検索したり、貸出予約をしたりもできますよ。
その2:滋賀県立美術館
元は滋賀県立近代美術館として1984年8月にびわこ文化公園内に開館。老朽化のため2017年から4年間の改修工事を経て、滋賀県立美術館として新装オープンしました。
目指すべき美術館の姿を「公園のなかのリビングルーム」「リビングルームのような美術館」としました。(中略)「創造(Creation)」「問いかけ(Ask)」「地域(Local)「学び(Learning)」の4つ(CALL)を軸にすることで、滋賀県立美術館は、これからますます変動していく社会に対しても、柔軟にかわりながらかかわり続ける
引用元:滋賀県立美術館
県立美術館にはこういったコンセプトや理念があります。
滋賀県立美術館
TEL (077)543-2111 FAX (077)543-2170
開所時間:午前9時30分から午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
引用元:びわこ文化公園
最新の開館情報は公式サイトのお知らせでご確認ください。
館内にあるのは、2つの常設展示用ギャラリーの他、企画展示用ギャラリー、大小2つの貸出展示用ギャラリーです。
常設ギャラリー
メインの常設展示用ギャラリーには、滋賀県に縁のあるいろいろな美術品が常設展示されています。また、日本を代表する女性日本画家であり、大津市出身の小倉遊亀(おぐら ゆき)さんの特設コーナーもあるんです。
もう1つの常設展示は、現代アートとアール・ブリュット関連です。現代アートは国内だけではなく海外のものも扱っています。
アール・ブリュットとは
「生(なま)の芸術」とも訳しうる「アール・ブリュット」についての厳密な定義は難しいのですが、芸術の教育を受けていない人たちによって制作された独自の表現を指す概念として、1940年代にフランスの画家、ジャン・デュビュッフェが提唱しました。
引用元:滋賀県立美術館
企画展示と貸出展示
企画展示用ギャラリーは、さまざまなジャンルの作品の展示を行う展示室です。最新の企画展示は公式サイトのお知らせをご覧ください。
貸出展示用ギャラリーは、申し込みをすれば1週間単位で最長3週間まで展示スペースを借りられます。作品展の規模によって、大小いずれかを選ぶといいですね。詳しい内容は、公式サイトにある利用方法をご確認ください。ギャラリー以外にもワークショップを行える空間や、演奏会やトークショーを行える部屋もあります。
キッズスペースとロビー
飲食可能なキッズスペースも設けられているんですよ。もちろん、授乳室やおむつ替え、お着替えもできるように、ファミリールームも別途用意されています。小さい子どもと一緒に利用できるファミリートイレまであるので、本当に至れり尽くせりです。子ども関連のスペースは2階に配置されているので、1階の展示室で鑑賞している方に気兼ねなく利用できます。
カフェやショップのあるロビーも居心地のいい空間に仕上がっています。
その3:滋賀県立埋蔵文化財センター
はるか太古の昔、豊かな水をたたえる琵琶湖の周りでは、早くから人々の営みが行われていました。そんな人々の暮らしや文化などを研究するための施設が滋賀県立埋蔵文化財センターです。遺跡・遺物を発掘調査はもちろん、見つかった遺跡や遺物をさらに詳しく研究し、研究結果の整理保管や遺物の展示も行っています。
滋賀県立埋蔵文化財センター
滋賀県公式YouTubeチャンネルに、センターを紹介する動画があったのでご覧ください。
動画内で紹介されていたのは古代のナイフ作り体験でした。夏休みには鍛冶体験や勾玉づくり体験などの体験学習が行われることもあるので、ぜひ公式サイトで最新情報をチェックしてみてくださいね。
また、学校などを対象に出前授業を行うこともあるそうです。その際は、本物の出土品を間近で見られたり、史跡などを散策しながら説明を受けたりもできます。
子どもたちにとって、貴重な体験ができるんですね。
その4:茶室「夕照庵」
園内の日本庭園にあるのが茶室「夕照庵」です。「せきしょうあん」は近江八景「瀬田夕照」からきています。6畳と8畳の和室と水屋のある集会室と4.5畳の和室と水屋のある茶亭からなる夕照庵。集会室の隣には椅子に座ってお茶をいただく呈茶席が設けられています。
茶会だけではなく、華道や香道、琴や三味線の演奏会、歌会など日本らしい文化活動が行われているそうです。国際親善交流にも役立っています。貸し出しサービスも行われています。
近江八景とは
近江八景とは、琵琶湖周辺の代表的な名勝8カ所を選んだもの。その選定には、中国湖南省洞庭湖(どうていこ)付近の名勝・瀟湘(しょうしょう)八景が参照されている。室町時代には、その瀟湘八景をもとにさまざまな日本の風景が漢詩に詠まれたが、現行の近江八景が登場するのは、江戸時代の初め頃。以後、屏風絵や版画の題材として流行した。
引用元:大津市歴史博物館
瀬田夕照(せたのせきしょう)以外に、
- 比良暮雪(ひらのぼせつ)
- 堅田落雁(かたたのらくがん)
- 矢橋帰帆(やばせのきはん)
- 粟津晴嵐 (あわづのせいらん)
- 唐崎夜雨(からさきのやう)
- 三井晩鐘(みいのばんしょう)
- 石山秋月(いしやまのしゅうげつ)
があります。
喫茶サービス
午前10時~午後4時半(11月から3月は午後4時)まで、有料の喫茶サービスも行われています。抹茶だけでなくコーヒーやジュースも用意されているので、抹茶が苦手な方も楽しめそうです。膳所にある1941年創業「亀屋廣房」の和菓子もいただけます。
年末年始と月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)は定休日となっています。また、午後12時から午後1時までは昼休みです。
滋賀びわこ文化公園の基本情報
広さ約43ヘクタールのびわこ文化公園があるのは瀬田丘陵です。滋賀県立東大津高等学校や龍谷大学瀬田学舎、滋賀医科大学など教育施設に囲まれています。
所在地
〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町 1740-1
引用元:びわこ文化公園
TEL:077-543-5831(午前8時30分〜午後5時)
FAX:077-547-4666
駐車場
北駐車場:80台、東駐車場:142台 、西駐車場:122台(身障者用 5台、バス 6台)
引用元:びわこ文化公園
臨時駐車場:72台 ※臨時駐車場は大型イベント時等に開放されます。
まとめ
今回はびわこ文化公園の屋内施設の魅力を紹介しました。芸術に触れたり、知識をえたりと本当にステキな場所です。
- 知的好奇心を満足させる図書館や美術館、埋蔵文化財センター
- 日本文化を楽しめる夕照庵
- 新しくできたカフェボロンタ
図書館と美術館、埋蔵センター合同のイベントなども行われていることもあります。知的好奇心を満たせるびわこ文化公園にぜひ足を運んでみてください。