皆さま、あなたの「好きな歴史上の人物」は誰でしょうか? 戦国の天下人「織田信長」を挙げる人も多いかと思います。実は滋賀県は信長に深くゆかりのある地です。
「滋賀になぜ信長の像があるのですか?」と聞かれたら……。答えられますか?
えっ……えーと……(僕、日本史はあまり得意じゃないぞ…!)
この記事では、「滋賀と織田信長の関係」をさくっと簡単にまとめて紹介! 歴史学習にピッタリな資料館・史跡なども紹介していきますね! ぜひ最後までご覧ください。
※ 施設・スポット情報は記事作成時のものです
滋賀と織田信長の関係【さっくり解説】
滋賀はかつて「近江(おうみ)」という地でした。
織田信長は戦国時代にこの近江の地を巡って争い、勝ち残って、そのあと約9年に渡って近江の地から天下に名を響かせたのです。現在から約450~460年前のことでした。
ポイント
近江は交通の要所であり、「近江を制する者は天下を制す」と言われたほど。近江の支配を巡る争いは多く、それを制したのが信長でした。
では、ここからもう少し詳しく細部を説明していきますね!
信長の近江支配~終わりまでの流れ
信長は35歳ごろから近江で戦いを繰り返し、40歳ごろにようやく近江を手中にしました。そこから49歳までの9年間、天下人として君臨したのです。
参考:滋賀県公式ホームページ|信長の城と戦国近江(PDF資料)
信長が近江に来たのは35歳のころ
織田信長が生まれたのは「尾張(おわり)の国」。現在でいうところの愛知県です。滋賀にゆかりの深い信長ですが、生まれ育ちは滋賀とは全然違う場所だったのですね。
永禄11年(1568年)、信長は上洛(じょうらく)。その後、近江の地を巡って各勢力と戦いました。
その頃の近江は……
湖南に六角氏、湖北に浅井氏がいました。
敵味方双方、戦のための城として造られた城郭も多々ありました。
【この頃に造られた城】
「永原城(野洲市)」「長光寺城(近江八幡市)」、最初の「安土城※(近江八幡市)」など
※ 後に信長が築く安土城とは別
40歳のころから、信長の近江支配が始まる
天正元年(1573)に近江で敵対していた各勢力を圧したことで、信長による近江の支配が本格的にスタート。重臣たちや血縁者に城を築かせ、領地を与えました。
信長とその下に付いた者たちによって、近江を安定して治められるようにしていったのですね!
しかし……この頃から、離反者も続くようになってきたのです……。
【この頃に造られた城】
坂本城(大津市)、長浜城(長浜市)、安土城(近江八幡市・東近江市)、大溝城(高島市) など
49歳、「本能寺の変」で死去
天正10年(1582)、織田信長は「本能寺の変」で明智光秀に追い詰められ自害。49歳で生涯を終えました。
信長亡き後は……?
信長の息子である「信雄」らが跡を継ぎましたが、天正13年(1585)、信雄が秀吉に敗れたことで織田家の天下が終わりを迎えました。
信長が近江を治めていたのは、約9年ですか……? 短かかったのですね……。
それくらい、戦国時代は覇権(はけん)の移り変わりが激しかったのです。
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戦国近江「信長」ゆかりのスポット|資料館・史跡リスト
滋賀県には、織田信長に関係する資料館や史跡がたくさんあります。実際に訪れて、戦国時代・安土時代に想いをはせてみるのも良いでしょう。
信長が居を構えた「安土」は、今も近江八幡市に「安土町」として名前がそのまま残されていますよ!
参考:近江八幡観光物産協会|安土エリア
参考:滋賀・びわ湖観光情報|近江八幡市
資料館
- 文芸の郷(信長の館)
- 安土城郭資料館
- 滋賀県立安土城考古博物館
史跡
- 安土城跡
- 安土城 大手道
- 安土城 黒金門跡
- 安土城 天主台跡
- 安土城 二の丸跡
- 信長の隠れ岩
- 伝 羽柴秀吉邸跡
- 陣杭の柳 織田信長本陣跡
- 虎御前山城跡(織田信長陣地跡)
- 遠景山摠見寺、三重塔、二王門
- 小谷城跡
その他
- 織田信長公像(JR安土駅前)
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まとめ
この記事では、滋賀(近江)と織田信長の関係をメインに、戦国時代の歴史の流れ・スポットについても簡単に紹介してきました。
ポイント
- 滋賀(近江)は織田信長にとって「天下を制するために押さえなければいけない場所」であり、勝ち取った後に近江から天下に名を響かせた
- 今も滋賀には、信長に関する資料館や史跡がたくさんある
戦国の世から約460年ほど経過した現代、織田信長を「好きな歴史人物」として挙げる人も少なくありません。今も滋賀には、かつて戦いの舞台であった近江・信長が天下人だった安土時代の気配が色濃く残っています。
滋賀を訪れた際は、ぜひ歴史に想いをはせてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。